お知らせ

『北東アジア地域協調体制の課題』刊行

 現代史料出版より、HINAS設立10周年を記念した『北東アジア地域協調体制の課題』(西川博史・谷源洋・凌星光編著)が、8月末に刊行されました。
 本書は、今年(2009年)3月に開催された10周年記念国際シンポジウム「北東アジア地域協力の将来」における報告論文を基本に取り纏められており、基調報告「北東アジア地域における協力体制」が日本と中国より一つ、ほかに19の個別報告がそれぞれ第1部「東アジアの戦略的位置」、第2部「日中協力体制構築の課題」、第3部「日本・中国・ベトナム」の三部構成に収められています。執筆者は、HINAS研究員(北海商科大学教授陣)のほか、中国より中国社会科学院の研究者を中心に、これまでHINASの共同研究・会議などに協力していただいた方々です。詳しくは、HINASライブラリをご覧下さい。
 グローバル化の進む世界情勢を前提に、北東アジア地域の経済・社会構造の特質を各方面から分析し、この地域に必要とされる、また実現可能性のある具体的な経済的・技術的・文化的協力体制構築の可能性を追求しています。なお、本書は、平成16年度~平成20年度の5年間にわたり実施した学術研究高度化推進事業「学術フロンティア推進事業」(人文・社会部門)における研究成果の一つでもあります。