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2024年度
科目名 質的社会調査論A(旧 IT&メディアA) 科目コード 1545 単位数 2
担当者名 佐藤 千歳 開講セメスター 第1セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 B 実務経験 有 報道関係
ナンバリング BLl111 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 商学科や観光産業学科の学修や研究で必要な社会調査の方法の基礎を身につけるために、インタビュー調査で情報を集め、集めたデータを分析して分かりやすく伝えるための考え方と方法を学びます。
到達目標
1)インタビューの手法による基礎的な質的調査計画を立案できる。
2)質的調査で集めたデータの分析方法を理解し、実践できる。
3)インタビューによる質的調査の結果を「調査報告書」にまとめられる。
4)聞き手の立場に立ったプレゼンテーションを行うことができる。
授業内容
1週目 質的調査とはなにか。
2週目 インタビューの調査計画の立案方法
3週目 調査(取材)者が留意すべき調査倫理
4週目 調査計画の立案方法
5週目 調査計画に沿った調査の実施
6週目 調査記録のまとめ方
7週目 質的調査と量的調査の事例比較。事例を用いた調査倫理の検討。
8週目 質的調査、特にインタビュー調査の目的と技法
9週目 質的調査で得られたデータを分析する手順
10週目 データ分析の実践:コードを用いた分析方法の実践
11週目 データ分析の実践:コードを用いた分析で抽出した概念の相互関係の分析
12週目 調査報告書の作成の手順
13週目 調査報告書の作成
14週目 グループディスカッションによる調査報告書の検討と作成
15週目 履修者による調査報告書のピアレビュー
16週目 やむを得ず15週までの内容を実施できな かった場合のみ補講授業
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 毎回の授業でインタビューによる調査の実施と調査結果の分析に向けた課題を実施します。授業時間以外に、毎週、少なくとも1時間以上の予習が必要です。また調査の実施と調査報告書の作成に、授業の終了後に2時間以上の作業が必要です。
成績評価の方法・基準
調査計画書(10%)、調査記録(20%)、分析結果のレポート(30%)調査報告書(30%)、授業への貢献(10%)により評価します。
履修上の留意点
1)全ての課題を期限内に提出した履修者のみ、成績評価の対象とします。

2)教室での講義のほかに、あなた自身が調査を行い、結果を報告書にまとめる課題を実施します。家庭でも十分な学習時間を確保してください。

3)病気やケガの療養や就職活動を理由に欠席する場合は、所定の欠席届と、その内容の根拠となる書類を提出してください。

4)授業に関する連絡や課題の提出・返却はLMSを用いて行います。毎回の授業の前後に確認してください。

5)授業の出席は、授業への参加と課題提出の両方を必要とします。例えば、授業には参加したが課題を提出しなかった場合やその逆は出席になりません。

課題に対するフィードバックの方法
プレゼンテーションや毎回の授業の課題は、履修者間のピアレビューと教員による個別の改善指導を返却時に行います。
調査報告書は、教員による個別の改善指導を返却時に行います。
テキスト
佐藤郁哉『フィールドワーク増訂版 書を持って街へ出よう』(新曜社)2006年。
本テキストは質的社会調査論B(旧 IT&メディアB)と同じテキストを使用します。
参考書
上野千鶴子『情報生産者になる』筑摩書房(1012円)