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2024年度

科目名	異文化ゼミナール	科目コード	1152	単位数	2
担当者名	保坂　智	開講セメスター	第2セメスター	開講年次	1年次
授業の方法	講義	到達目標	B	実務経験	無
ナンバリング	BSe202	※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: かつて日本に文字はなかった。漢字漢文が入ってきたのは約二千年前のことである。つまり、漢字漢文は「異文化」として入ってきたのであり、当時の人々にとって根本的な「異文化」体験であった。また、漢字は現在でいえば中国、韓国、北朝鮮、ヴェトナムと呼ばれる国々でも使用されてきた。だから、「漢字文化圏」の各国がどのように漢字を受け入れてきたのかを考えることは、東アジアの各地域の共通点と相違点を考えることになる。そこで、異文化ゼミナールとして、日本は漢字漢文をどのように取り入れたか、さらに東アジアの国々とどのように違うのかを皆で考えてみよう。
到達目標: ・日本人は漢字文化圏に属し二重言語構造の中に生きていることを理解する。
・和語／漢語、和文／漢文、古典日本語／現代日本語の特性を理解する。
・東アジア各地域の漢文訓読の比較を通して、共通点と相違点を説明できる。
授業内容: 1週目ガイダンス
2週目『漢字伝来』第Ⅰ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
3週目『漢字伝来』第Ⅱ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
4週目『漢字伝来』第Ⅲ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
5週目『漢字伝来』第Ⅳ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
6週目『漢字伝来』第Ⅴ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
7週目『漢字伝来』第Ⅵ章　担当者レジュメ作成・発表・討論
8週目『漢字伝来』補章　　担当者レジュメ作成・発表・討論
9週目『漢文と東アジア』1章（前半）　担当者レジュメ作成・発表・討論
10週目『漢文と東アジア』1章（後半）　担当者レジュメ作成・発表・討論
11週目『漢文と東アジア』2章（前半）　担当者レジュメ作成・発表・討論
12週目『漢文と東アジア』2章（後半）　担当者レジュメ作成・発表・討論
13週目『漢文と東アジア』3章　　　　　担当者レジュメ作成・発表・討論
14週目最終レポート発表
15週目まとめ
16週目課題に対するフィードバックを実施。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講を行う。
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: （予習）対象の範囲を必ず読んで、気になった表現等を調べておくこと。自分の解釈や意見を述べて、活発なディスカッションをできる準備を整えておくこと。（90分）　
担当者はレジュメ作成し人数分コピーしておくこと。（180分）
（復習）復習し疑問点を確認し、レポートに備えておく。（30分）
成績評価の方法・基準: レジュメの作り方、発表のわかりやすさ、疑問点の適切さ、レポートのできとともに、毎時間の質問等の発言を加味する。担当箇所の発表とレポート60％、ゼミナール中の発言や参加態度40％。
履修上の留意点: 授業の性質上必ず出席することはもとより、レポーターに積極的に質問をし、討議を活性化させることを期待する。
課題に対するフィードバックの方法: 提出されたレポートにコメントをつけてフィードバックを行う。
テキスト: 大島正二『漢字伝来』（岩波新書）740＋税
金文京『漢文と東アジア』（岩波新書）800＋税
参考書: 中村春作ら編『「訓読」論』、『続「訓読」論』（勉誠社）
小島毅監修『訓読から見なおす東アジア』（東京大学出版会）
金文京編『漢字を使った文化はどう広がっていたのか』（文学通信）
その他適宜紹介する。