シラバス(詳細)
2024年度 |
科目名 | 異文化ゼミナール | 科目コード | 1152 | 単位数 | 2 |
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担当者名 | 佐藤 千歳 | 開講セメスター | 第2セメスター | 開講年次 | 1年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | B | 実務経験 | 有 報道関係 |
ナンバリング | BSe202 | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 北海道との交流が盛んな中国や台湾はどんな地域で、私たち北海道や札幌の生活とどのような結びつきがあるのでしょうか?
このゼミでは、映画作品やテキストを使って中国や台湾社会の特徴を学びます。そのうえで、私たちの生活と中国や台湾との結びつきを探ります。皆さんの関心に応じて、スマホやオンラインゲーム、コスメなど様々な分野で活発になる中国や台湾との交流の例を調べます。
こうしたゼミの活動を通じ、中国と台湾を事例に、国際社会における多様な価値観の存在を理解し、国際的視野に立つ異文化コミュニケーション能力を身につけることを目指します。
- 到達目標
- 1)中国社会や台湾社会の基本的な構造を理解し、表現することができる。
2)自分が関心のある分野やテーマが、中国や台湾ではどのような状況にあるかを、第三者に分かりやすく伝えることができる。
3)授業で学んだ知識を生かして、中国語によるコミュニケーションをより円滑に行うことができる。
- 授業内容
- 1週目 初級中国語や英語を生かした資料収集の手法;
2週目 中国の国家資本主義とは? ;「コロナ禍」に対応する中国経済
3週目 大衆資本主義の力;中国製造業を支える「エコシステム」
4週目 台湾の経済成長の特色+プレゼンテーション
5週目 中国映画『至福のとき』から分析する改革開放の光と影
6週目 中華圏の法制度について;香港問題の核心
7週目 法治国家建設の路線図;香港問題の今後の展望と影響
8週目 中国の法律とは;AI技術と法治国家建設
9週目 華人社会の構造; 「関係主義」社会のしくみ
10週目 台湾映画から振り返る台湾民主化の歩み
11週目 格差社会と党への信頼; 社会関係資本と中国社会
12週目 台湾アイデンティティと民主主義; 民主化をめぐる複数の視点
13週目 リーダーとしての弁護士たち; 華人社会のNPO
14週目 インターネットと市民社会;華語SNSの展開
15週目 デジタルトランスフォーメーション(DX)と華人社会
16週目 やむを得ず15週までの内容を実施できな かった場合のみ補講授業 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- (予習 毎日15分間×週5日=計75分間)新聞、テレビのニュース番組やインターネットのサイトで、中国・香港・台湾と関連するニュースを見つけ、毎日1本を読むまたは視聴し、ゼミで討論するトピックを用意してください。
(予習・復習 毎週1〜3時間)各自が少なくとも2回発表を行います。テキストの内容について理解を深めるための発表と、それぞれが関心のあるテーマについての発表です。それぞれの発表のためには、授業時間以外に少なくとも2時間の用意が必要です。
※学内アクセスポイントが整備された際には、大学構内でWifiを用いて配布資料に常時アクセスできます。授業終了後すぐに準備学修に取り組むよう心がけてください。 - 成績評価の方法・基準
- ゼミ討論での発言頻度や内容(約20%)、プレゼンテーションの内容(合計60%)、およびプレゼンテーションでの表現力(約20%)を総合して評価します。
- 履修上の留意点
- 履修者は中国語学習の経験があることが望ましいです。そのうえで、以下を熟読したうえで履修を決めてください。
1)発表を2回以上実施した履修者のみ、成績評価の対象とします。
2)教室での講義のほかに、あなた自身が調査を行い、結果をプレゼンテーションにまとめる課題を実施します。家庭でも十分な学習時間を確保してください。
3)病気やケガの療養や就職活動を理由に欠席する場合は、所定の欠席届と、その内容の根拠となる書類を提示してください。
4)授業に関する連絡や課題の提出・返却はLMSを用いて行います。毎回の授業の前後に確認してください。
※学内アクセスポイントが整備された際には、授業中の資料共有やグループワークにWifiを使用します。 - 課題に対するフィードバックの方法
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LMSを通じて課題の採点結果とコメントを個別に連絡します。課題の内容や採点結果についての質問を随時オンライン授業ツールで受けつけます。
※学内アクセスポイントが整備された際には、授業中のフィードバックはWifiを用いて行います。 - テキスト
- 東大社研現代中国研究拠点編『現代中国ゼミナール東大駒場連続講義』(東京大学出版会)2700円。
- 参考書
- 梶谷懐『日本と中国経済』(筑摩書房)972円
多田麻美『映画と歩む、新世紀の中国』(晶文社)2268円