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2024年度

科目名	市民社会と自由B	科目コード	1123	単位数	3
担当者名	見附　陽介	開講セメスター	第2セメスター	開講年次	1年次
授業の方法	講義	到達目標	B	実務経験	無
ナンバリング	BPh208	※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: 現在、我々が生きるこの市民社会は何を目指し、そしてどのように失敗してきたのか。これを学ぶためにこの講義では現代社会を形作る様々な仕組みを分析し、とくに市民社会の発展のなかでの自由の獲得と喪失というテーマを追究する。とりわけ本講義では、19世紀以降の時代を中心に自由に関わる様々な経済・文化現象を学ぶことで、世界の多様な生活環境・社会体制のなかでコミュニケーション能力を発揮するための知的な土台形成を行う。
到達目標: ・発展した市民社会における「自由」の意義が理解できるようになる。
・「自由」に関する様々な現代的課題を捉えられるようになる。
・自身の置かれた社会状況を分析するための知的な観察力・洞察力を身につける。
授業内容: 1週目オリエンテーション：バーリンの自由論
2週目市民社会と自由①：「見えざる手」（アダム・スミス）
3週目市民社会と自由②：ミルの自由論／理解度確認小テスト①（学内アクセスポイント使用予定）
4週目市民社会と自由③：全体主義と自由からの逃走（フロム）
5週目第１週ー第４週まとめ／第一回試験
6週目自由と経済①：設計主義的合理主義の批判（ハイエク）
7週目自由と経済②：新自由主義と国家の役割
8週目自由と経済③：労働と疎外（マルクス）／理解度確認小テスト②（学内アクセスポイント使用予定）
9週目自由と経済④：効率性と労働者の自治
10週目第６週ー第９週まとめ／第二回試験
11週目管理社会と権力①：規律訓練と監視（フーコー）
12週目管理社会と権力②：物理環境の社会機能（アクターネットワーク理論）／理解度確認小テスト③（学内アクセスポイント使用予定）
13週目自由と福祉①：障害の社会的構成の理論
14週目第１週ー第１３週まとめ／第三回試験
15週目自由と福祉②：開発としての自由（セン）／後期授業の復習／テスト返却
16週目テストフィードバック（質問受付）／再試験レポート対応（期間中に休講があった場合は補講授業を行う）
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: 講義題目の人物名・キーワードに即して参考書などを読み、事前に知識を整理しておくこと（30分程度）。思想・理論の社会背景としての世界史の流れについても事前に把握しておくこと（30分程度）。配布されたハンドアウトや自分でまとめた授業ノートなどをもとに講義内容を復習するとともに、参考書などを使って補足的知識を自身で調べ学習すること（60分程度）。
成績評価の方法・基準: 3回の試験および3回の理解度確認小テストの合計点によって評価する。ただし、授業態度が著しく悪いなどの場合は、減点措置をとることがある。
履修上の留意点: 板書内容だけでなく口頭での説明なども積極的にノートに取ること。また出席は基本的にすべての回に出席することを前提とし、６回以上の欠席がある者は評価の対象としない。
理解度確認小テストは学内無線LAN（学内アクセスポイント）を用いてオンラインで実施する予定なので、各自スマホやタブレットなど通信機器を持参すること（ただし、授業中スマホなどを使わない場合は、しまっておくこと）。
課題に対するフィードバックの方法: 試験に関して、問題構成の解説と解答および解答のための知識と理論の補足説明を行う。必要の場合には、講義内容の再度の確認も行う。
理解度確認小テストは学内無線LAN（学内アクセスポイント）を用いてオンラインで実施する予定なので、各自スマホやタブレットなど通信機器を持参すること（ただし、授業中スマホなどを使わない場合は、しまっておくこと）。
テキスト: 特になし。
参考書: エーリッヒ・フロム著、日高六郎訳『自由からの逃走』（新版）、東京創元社、1965年。
その他、適宜講義内で紹介する。