シラバス(詳細)

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2022年度
科目名 東アジア比較開発A 科目コード 1561 単位数 2
担当者名 田村 亨 開講セメスター 第1セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
今世紀の世界は、圧倒的大多数の中所得国で構成され、これらの中所得国が高所得国に仲間入りしようと猛烈な競争をする時代になる。OECD の経済成長率は2050年に2倍にしかならないが、アジアとアフリカを中心とする非先進国の成長率は5倍にもなる。本講義は、東アジアを対象に、開発経済論・国土計画論の研究分野から、地域開発手法を理解するとともに、北海道開発手法を非先進国にどのように援用すべきかを議論する。また、わが国の地域計画に関わる課題を国際比較の中で解いて、実践的な課題解決能力を身に着ける。
到達目標
・東アジアが抱える経済発展上の課題を理解し、用語を的確に使えるようになる
・日本の地域開発手法を東アジアへ適用する場合の課題を理解し、用語を的確に使えるようになる
・以上を踏まえて、国際社会における多様な価値観や世界観を理解し、国際的視野に立った異文化コミュニケ−ションができるようになる
授業内容
1週目 なぜ、都市ができるのか
2週目 人々の暮らしを支える地域
3週目 現在の地域問題とは何か
4週目 地域開発手法の進化
5週目 地域開発の基本的な制度
6週目 社会資本の定義と分類
7週目 社会資本の将来像
8週目 社会資本整備とは
9週目 社会資本整備の費用
10週目 社会資本整備の効果
11週目 費用便益分析
12週目 リスク分析
13週目 仮想的市場分析手法
14週目 仕組み、財政、人材 (北海道開発手法の東アジアへの適用)
15週目 制度、手続き (北海道開発手法の東アジアへの適用)
16週目 東アジアの開発について + 試験
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
授業は、「講義」と「ケ−ス・ディスカッション」から構成され、与えられた課題について討論するため予習が必要となる。(予習)講義の中で次回講義のキーワードを示すので、インターネットを用いで調べてくる(90分程度) 。(復習)講義の理解が不十分な箇所を明確にして、次回講義で質問できるように自分の考えと質問事項をノートにまとめる(30分程度)。
成績評価の方法・基準
ケ−ス・ディスカッションと小テスト(40%)、期末試験(60%)で評価する
履修上の留意点
公表データを用いた具体的な実証分析が求められる。授業の各回において、小テストを実施する。
課題に対するフィードバックの方法
毎回、講義の中で小テストを実施し、その講評をその授業の終わりに口頭でコメントする
テキスト
講義時に資料を配布する
参考書
交通インフラ・ファイナンス  加藤・手塚著 成山堂 2014.3  ISBN 978-4-425-92831-6 3200円