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2022年度

科目名	特殊講義Ⅲ（農山村再生論Ａ）	科目コード	1536	単位数	2
担当者名	島津　望	開講セメスター	第5セメスター	開講年次	3年次
授業の方法	講義	到達目標		実務経験	無
ナンバリング		※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: わが国では地方の衰退が大きな問題になっている。この授業では特に地方経済の再構築について、「里山資本主義」という
戦後日本における都市と農村の関係と、現在の地方の問題を考えることで、現在起こっていることの歴史的背景を理解する。これにより本学のディプロマ・ポリシーである「「自ら課題を発見し解決する能力を身につける」ことを目指す。
到達目標: この授業で考察する地方産業の仕組みの理解にとどまらず、その背景にある社会問題にまで目が向けられるようになること。また、総合的な問題把握能力が身につくようにする。
授業内容: 1週目イントロダクション：授業の概要、授業の進め方など、「資本主義」について
2週目マルクスの「商品」「価値」「労働」および、ポランニーの「互酬、再配分、家政」と「市場」
3週目これまでのまとめと、これまでの課題の解説、質疑応答、ならびに単元テスト

4週目戦後日本の産業政策と共同体
5週目戦後日本の農林業政策と林業再生
6週目これまでのまとめと、これまでの課題の解説、質疑応答、ならびに単元テスト

7週目世界のエネルギー革命と日本経済におけるエネルギー問題
8週目農業社会、工業社会、脱工業社会の特質
9週目価値幣に換算できない価値

10週目これまでのまとめと、これまでの課題の解説、質疑応答、ならびに単元テスト

11週目ネットワーク社会と「情報」
12週目社会的ネットワークと信頼
13週目都会が抱える問題と里山資本主義
14週目これまでのまとめと、これまでの課題の解説、質疑応答、ならびに総合テスト

15週目総括と個別指導
16週目やむを得ず15週までの授業内容を実施できなかった場合は補講授業をおこなう。
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: 予習は提示したテキストや資料を事前に読むことに1時間を要する。
復習はその週に学んだことをノートにまとめることに1時間を要する。

ディスカッションなどを行なうアクティブラーニングを実施する予定である。したがって、事前に指定した予習（資料や動画の視聴）をしておき、意見を表明できる準備をしてくること。
成績評価の方法・基準: 課題提出状況、単元テスト、総合テストなどによって総合的に評価する。
授業に出席することは当然のことなので、出席率が高いことを以て成績のプラス評価には反映させない。
履修上の留意点: 課題の提出を以て出席とする（課題を提出しなければ欠席とする）。
出席率70％未満の者は単位を認定しない。
授業中の私語、勝手なスマホ操作、その他注意事項を守らない場合は欠席扱いとする。

本科目は2020年度まで「ソーシャル・マネジメントA」として開講してきた科目である。「ソーシャル・マネジメントA」の単位をすでに取得した者は、本科目は履修できない。
課題に対するフィードバックの方法: 課題や単元テスト、総合テストに対する全体としてのフィードバックは、授業で行うディスカッションなどを通して行う。
また、個々の受講者へのフィードバックはCoursePower上で行う。
課題や単元テスト、総合テストに対する異議の申立には、適宜、適切に対応する。
テキスト: 藻谷浩介『里山資本主義』（角川書店）859円
このテキストは、特殊講義Ⅳ（農山村再生論B）、観光研究ゼミナールⅠ～Ⅳと同じものである。
参考書: 神野直彦『人間回復の経済学』（岩波書店）700円
内山節『共同体の基礎理論』（農文協）2,860円