シラバス(詳細)

印刷する
2022年度
科目名 哲学と社会思想B 科目コード 1121 単位数 3
担当者名 見附 陽介 開講セメスター 第2セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
社会思想と社会意識との不可分な関係を明らかにし、近代の政治・社会思想史を学ぶ。マキアヴェッリとホッブズに加え、スミス、ヘーゲルの市民社会論について考える。本講義では、これらの学習を通じて国家、社会、国際関係に関わる幅広い教養の獲得を目指す。
到達目標
・近代政治理論の根底にある様々な哲学的思考様式を学ぶことによって、政治的なものの基本概念である権利、法、道徳、正義について批判的に考えることができるようになる。
授業内容
1週目 プロローグ
2週目 ヘレニズムの政治学
3週目 ローマ法とキケロの国家論
4週目 原始キリスト教の世界観
5週目 古代ヨーロッパ社会とキリスト教
6週目 トマス・アクィナスの神学と政治学
7週目 宗教と政治/第一回試験
8週目 マキアヴェッリ
9週目 宗教改革と個人の発見
10週目 新しい政治学
11週目 社会契約論。ホッブズとロック
12週目 社会契約論。ルソー
13週目 スミスの社会思想
14週目 ヘーゲルの市民社会論
15週目 近代の政治・社会思想/第二回試験
16週目 テスト返却/質問受け付け(なお、期間中に休講があった場合は補講授業を行う)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
講義題目の人物名・キーワードに即して参考書などを読み、事前に知識を整理しておくこと(30分程度)。思想の社会背景としての世界史の流れについても事前に把握しておくこと(30分程度)。配布されたハンドアウトや授業ノートなどをもとに講義内容を復習するとともに、参考書などを使って補足的知識を自身で調べ学習すること(60分程度)。予習・復習どちらにおいても哲学者本人の著作をいくつか読んでおくのが望ましい。
成績評価の方法・基準
2回の試験によって評価する。ただし感染症の蔓延などによりオンライン授業となった際には、試験の回数・形式などに変更が生じる可能性がある。その場合は事前に通知する。
履修上の留意点
板書内容だけでなく口頭での説明なども積極的にノートに取ること。また出席は基本的にすべての回に出席することを前提とし、6回以上の欠席がある者は評価の対象としない。なお、この授業では安全と安心を最優先事項とし、必要と判断された場合には躊躇なく積極的にオンライン形式の授業形態を採用する。オンライン授業はオンデマンド形式による授業動画の視聴を基本とする。
課題に対するフィードバックの方法
オンライン授業等で課題を出した際には、課題終了後に課題内容に関する概説を行う。試験に関しては、問題構成の解説と解答および解答のための知識と理論の補足説明を行う。必要の場合には、講義内容の再度の確認も行う。
テキスト
特になし。
参考書
佐々木毅著『宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II』講談社学術文庫、2012年。
坂本達哉著『社会思想の歴史』名古屋大学出版会、2014年。
教職課程をとる者は『学習指導要領』(文部科学省)も随時参照すること。