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2019年度
科目名 流通論 科目コード 1415 単位数 2
担当者名 小堀 雅浩 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 社会の経済システムにおいて商品の生産と消費とを連結する機能領域を流通、流通の社会的しくみを流通機構といいます。この流通機構は流通のフロー・機能・機関・技術といった構成要素が複雑に織り成して形成されますが、そのしくみや構造は商品により異なり、また生産や消費をはじめさまざまな内的・外的要因が作用して変化します。本講では、そうした流通機構の基礎的な知識・理論を学ぶとともに、日本における商業部門の構造変化、大手メーカーによる流通系列化の解体と取引制度の変容、そして情報通信技術の発展をベースとした流通情報システムやサプライチェーン・マネジメントの展開など流通機構の変革について学習します。これらの内容を通じて、流通の現況について理解を深めるとともに、その課題と対応策を考える能力を養うことをめざします。
到達目標
・流通機構と商業部門の役割と構成に関する基礎知識を修得する。
・流通機関の中核である小売業と卸売業の構造変革について把握する。
・従来のメーカー主導型流通の解体とSCMおよびECによる新たな流通システムの形成について理解する。
授業内容
1週目 ガイダンス、 流通の意義と役割、 流通機構の構成(1)−流通フロー・流通機能
2週目 流通機構の構成(2)−流通機関・流通技術、 流通経路
3週目 商業の特性と存在意義
4週目 商業部門の分化と統合
5週目 日本の小売業の概況
6週目 小売業態の発展(1)−小売業態の意義と類型、百貨店、スーパー
7週目 小売業態の発展(2)−コンビニエンスストア、ディスカウントストア、ホームセンター、ドラッグストア、SPA
8週目 小売チェーン経営のしくみとタイプ  +中間試験
9週目 ショッピング・センターの発展
10週目 卸売業の類型、 日本の卸売業の概況 
11週目 卸売業の変革
12週目 メーカーによる流通系列化の解体と取引制度の変容
13週目 流通におけるICT活用と流通情報システムの発展
14週目 サプライチェーン・マネジメントの展開
15週目 電子商取引の発展と流通機構  +期末試験
16週目 期末試験の返却と講評。但し、前週までに休講があった場合には、補講授業を実施します。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
毎週の授業で使用する資料を前週中にCoursePower上に公開しますので、受講生各自は資料を印刷して記載事項を予習してください。また資料は試験においても必要ですので、加筆した講義内容を十分に復習をし、不明の点は必ず調べるか質問をするように心がけてください。
成績評価の方法・基準
中間試験と期末試験を行い、これらの試験成績に受講姿勢などを加味して評価します。必要に応じて個別にレポート課題を課すことがあります。
履修上の留意点
CoursePowerで公開する講義資料を毎週必ず印刷して授業に持参し、授業では、スライドの記載内容を加筆するよう努めて下さい。また、各試験については、翌週を目処に返却・講評しますので、各自が必ず自分の学業状況を確認してください。なお、遅刻や私語は厳に慎み、真摯な受講の姿勢やマナーを心がけていただきたい。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。
参考書
崔容薫・原頼利・東伸一『はじめての流通』(有斐閣)¥1,900
原田英生・向山雅夫・渡辺達朗『ベーシック流通と商業 新版』(有斐閣アルマ)¥1,995
鈴木安昭著/東伸一・懸田豊・三村優美子補訂『新・流通と商業 第6版』(有斐閣)¥2,484