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2019年度
科目名 経済理論A 科目コード 1159 単位数 3
担当者名 元山 啓 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
現代経済学の特徴の一つは、経済現象の因果関係の解明や諸々の仮説に関する議論に経済モデルを用いることである。この授業では、こうした経済学的な手法の修得を通して、ケインジアンと古典派のモデルの相違を理解した上で、価格伸縮性とフィスカルポリシーに関する現代的課題を解決する道筋を自ら発見することをねらいとする。
到達目標
・財政政策や金融政策の効果を、IS-LMモデルを用いて説明できる。
・ケインズ経済学と新古典派経済学の方法論の違いを理解し、その相違が現
 実の政策(ミクロ的政策も含めて)にどう反映されているかを、説明でき
 る。
授業内容
1週目 マクロ経済学の基礎(SNAにおける諸概念と国民経済計算の構造)
2週目 経済モデルを読むための簡単な数学(関数、微分と導関数、行列と行列代数)
3週目 乗数モデル(1):均衡と乗数過程
4週目 乗数モデル(2):財政均衡の問題、マクロ・バランス+小テスト(1)
5週目 IS-LM分析(1):流動性選好理論と貨幣市場
6週目 IS-LM分析(2):IS曲線とLM曲線の定義と均衡解の導出
7週目 IS-LM分析(3):均衡解の政策的含意、補整的財政政策の効果
8週目 IS-LM分析(4):クラウディング・アウト効果、公債残高と資産効果
9週目 IS-LM分析(5):金融政策の諸手段と政策効果
10週目 IS-LM分析(7):ポーラー・ケースの分析+小テスト(2)
11週目 AD-AS分析(1):総需要関数の導出
12週目 AD-AS分析(2):総供給関数のミクロ的基礎
13週目 AD-AS分析(3):総供給関数の導出
14週目 AD-AS分析(4):物価とインフレーション
15週目 失業とインフレーションに関する予備的考察(現象と学説の変遷)+期末テスト
16週目 期末テストの返却、講評、追試験等の実施。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実施できなかった場合は補講授業を行う。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
・各週3時間の予習・復習を行うこと。
・予習については、次回の授業内容を予め告知するので、テキストやその他
の指示された文献を熟読しておくこと。
・復習については、毎週、練習問題を課す。
※予習に必要な補足資料や復習の課題はCoursePower上に公開する。
成績評価の方法・基準
・成績は課題と小テスト(40%)、期末テスト(60%)で評価する。
履修上の留意点
・成績評価は、全16週のうち11週以上授業に出席した学生を対象に行う。
・私語や遅刻は厳禁。改善しない者は不合格になることがある。
・小テストおよび課題の返却や講評は、原則として小テスト実施および課題
 提出の翌週の授業の中で行う。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。
※テーマごとの講義資料を、適宜、CoursePower上に公開する。それらの資
 料をテキストとして用いるので、指示に従い必要な資料を授業に持参する
 こと。
参考書
井堀利宏『入門 マクロ経済学(第3版)』(新世社)2,900円+税。