シラバス(詳細)

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2019年度
科目名 東アジアの動きB 科目コード 1127 単位数 3
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第2セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 大学生になって半年、みなさんの顔つきもだいぶ変わってきたでしょう。
 他方で、半年もたつと、そろそろ初心を忘れて、だらけてくる頃ではありませんか。何を勉強したらよいかわからなくなったら、とりあえず外国語を学んでみてはいかがですか。英語が向いていないと思う人は中国語を始めてもいいでしょう。 
 みなさんもご存知のように、東アジアには、かつて植民地主義によって戦火にさらされてきた哀しい歴史があります。今なお、この地域には紛争の火種がくすぶっています。武力や戦争によらないで東アジアの平和を達成するにはどうしたらいいのでしょうか。皆さんも一緒に考えてみましょう。
到達目標
1.東アジア各国の歴史的経緯を理解する。
2.地域としての東アジアの相互関係を理解する。
3.経済・社会について学術的背景を持って説明できる。
これらの目標を達成することで、国際社会における生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解できるようにする。
授業内容
1週目 ガイダンス:東アジアの安定発展と平和共存のために
2週目 戦後の日米中関係と超大国のヘゲモニー(1)
      :単独講和か全面講和か
3週目 戦後の日米中関係と超大国のヘゲモニー(2)
      :ニクソン・ショックと日中国交正常化交渉
4週目 戦後の日米中関係と超大国のヘゲモニー(3)
      :中国の改革開放と日米中関係の新たな展開
5週目 経済のグローバル化と東アジア(1)
      :1997年のアジア金融危機
6週目 経済のグローバル化と東アジア(2)
      :グローバル資本主義の展開
7週目 経済のグローバル化と東アジア(3)
      :国際政治経済を動かす力

8週目 国際政治経済学のディシプリン(1)
      :新古典派経済学
9週目 国際政治経済学のディシプリン(2)
      :ケインズ経済学、マルクス経済学、
10週目 国際政治経済学のディシプリン(3)
      :構造主義経済学、従属論、世界システム論
11週目 国際政治経済学のディシプリン(4)
      :新自由主義と市場原理主義
12週目 国際政治経済学のディシプリン(5)
      :国際機関の役割
13週目 経済・社会における政府の役割
      :市場vs計画、民主vs開発
14週目 近年の新たなヘゲモニー?(1)
      :中ロ関係と一帯一路構想
15週目 近年の新たなヘゲモニー?(2)
      :国家資本主義と開発主義
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。毎回の講義で課題(小レポート)を提出してもらいます。小レポートは次回講義の最初に返却し、解説を行いますので、自分で書いた内容について良く考えておいてください。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。それぞれに三時間程度を使ってください。
成績評価の方法・基準
 平常授業における毎回の発言と小レポート(40%)。
学期末テストの成績(60%)。学期末テストは論述式で、配布レジュメ及び自筆ノートの持ち込み可。
 なお、試験受験資格は開講回数の2/3以上の出席とし、それ以下の場合は受験を認めません。
 期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、疑問等あれば直接研究室まで確認に来てください。
履修上の留意点
できるだけ皆さんが自分の考えを発表する場を多くしたいので、
発言を求められても逃げないでください。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。参考資料を配布します。
参考書
・三重野文晴/深川由起子 編著『現代東アジア経済論』ミネルヴァ書房、2017
・平川均/石川幸一/小原篤次/小林尚朗 編著『東アジアのグローバル化と地域統合』ミネルヴァ書房、2007
・イアン・ブレマー『自由市場の終焉』、日本経済新聞出版社、2011
・坂田幹男『グローバリズムと国家資本主義』、御茶の水書房、2015
他、適宜紹介しますが、皆さんからも要望があれば提案してください。