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中国遼寧大・田凱先生の特別講義「中国が経験する近現代」を実施
2025年12月17日、「現代中国論B」の授業において、中国・遼寧大学国際経済政治学院の田 凱(でん・がい)先生をお招きし、ゲスト講義を実施しました。
テーマは「中国が経験する近現代―『東北』から眺める」です。中国の歴史や経済は北京や上海を中心に語られることが多い中、本講義では田先生の研究拠点であり、歴史的にも日本と関わりの深い「中国東北部(遼寧省・吉林省・黒龍江省)」の視点から、中国が歩んできた激動の近現代史について解説いただきました。
講義ではまず、地図を用いて東北部の地政学的な位置づけや、「山海関」が分ける内側と外側の歴史的意味について説明がありました。 続いて、冷戦期の中国とソ連の対立や「三線建設(重工業の内陸移転)」、その後の改革開放といった時代の流れが、重工業基地であった東北部にどのような影響を与えたかが語られました。
特に1990年代の国有企業改革に伴う大規模なリストラ(下崗)や、近年の不動産バブルといった社会問題については、地域経済が受けた打撃と再生への課題として掘り下げられました。
また、遼寧省の大連には多くの日系企業が進出しており、日本語学習者も多いという日本との深い縁についても紹介がありました。
受講した学生にとっては、通史の学習にとどまらず、地域ごとの発展や産業構造の転換といった現代中国のリアリティを学ぶ貴重な機会となりました。
(担当教員 佐藤千歳)