研究科長 阿部 秀明

大学院設置(修士課程H23 年、博士後期課程H25)から早7年が経過した本学大学院・商学研究科は、これまで、社会人を含めた知的探究心のある人々に広く門戸を開き、時代の要請に応えながら高度な専門的知識・能力を備えた職業人、あるいは学術的研鑽とともに実践化し得る研究者を育成してまいりました。とりわけリカレント教育等では、新たな企画力とコミュニケーション能力を磨き、時代の要請に応えつつ地域社会に貢献し得る人材育成に努めてまいりました。
また、グローバル化の進展と、さらに東アジア地域の経済的台頭という新しい時代に対応し得る研究機関として、これまでも中国社会科学院をはじめ中国山東大学(威海)、中国煙台大学、韓国大田大学校と提携し、東アジアとの強い関係性を考慮した流通・観光サービス、そしてグローカルビジネスの展開方策等、様々な課題に対し数多くの共同研究・学術研究・教育交流を実践してきました。その成果は、道内はもとより、広くアジア諸国に対しても一定の評価を受けています。今後も、本学大学院の教育目的の実現に向け、専門的な教育研究体制を一層充実させてまいります。
なお、商学研究科では、経済的な支援体制も整備されています。各種の奨学金制度に加え、本学商学部との密接な連携のもと、教育補助業務従事者(TA:ティーチング・アシスタント)として、教育ならびに研究の現場に直接携わりながら、学業に集中できるという経済的な支援体制が整備されています。
意欲ある多くの皆さんが、本研究科に進学し、充実した研究環境・指導スタッフのもとで優れた研究成果をあげられることを期待しています。