シラバス詳細
シラバス(詳細)
2025年度 |
科目名 | 教育原理 | 科目コード | 1301 | 単位数 | 2 |
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担当者名 | 山口 晴敬 | 開講セメスター | 第3セメスター | 開講年次 | 2年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | ー | 実務経験 | 無 |
ナンバリング | ー | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 本講座では、はじめに現代学校教育の課題について整理し、次に、教育の意義や可能性、教育理念や教育思想の系譜、ヨーロッパ教育思想の源泉と教育の歴史について概観していく。その際、抽象的な内容に陥ることなく、学校現場で生きて働く知恵として活用できるように実践的・具体的なとらえ方ができるよう展開していく。
- 到達目標
- 教育の基本的概念を身に付け、教育を成り立たせる諸要因とそれら相互の関係を説明できる。教育の歴史に関する基礎的知識を身に付け、それらと多様な教育理念との関わりや、教育及び学校の変遷を説明できる。教育に関する様々な思想を概観し、多様な教育理念や実際の教育及び学校との関わりを理解している。これらを活用して、現実の教育及び学校の課題を解決しようとする意欲と態度を培う。
- 授業内容
- 1週目 Ⅰ現代の学校教育の課題 ①オリエンテーション ②なぜ「社会に開かれた教育課程」「個別最適で協働的な学び」が求められるのか
2週目 ③成熟する日本型学歴社会の特色と課題、激変する社会と教育の課題 ④高大接続の一体的改革の現状と課題(調査・発表)
3週目 Ⅱ教育の意義 ①教育とは何か―社会化・人格化・生の保全と援助(デュルケム・レールス・シュプランガー)(学内Wi-Fi使用予定)
4週目 ②教育の可能性と限界―行動主義と生得主義―(調査・発表) ③教育の必然性(研究協議)(学内Wi-Fi使用予定)
5週目 Ⅲ教育の歴史と思想 ①ソクラテス(産婆術) ②プラトン(イデア:洞窟の比喩)(学内Wi-Fi使用予定)
6週目 ③コメニウス(近代教育の父)(調査・発表) ④ルソー(子どもの発見者)(レポート作成)(学内Wi-Fi使用予定)
7週目 ⑤ペスタロッチ(教育愛の権化) (調査・発表) ⑥ヘルバルト(5段階教授法)(学内Wi-Fi使用予定)
8週目 ⑦デューイ(道具としての知識) ⑧プログマティズム(レポート作成)(学内Wi-Fi使用予定)
9週目 ⑨イギリス・フランス・ドイツ・アメリカの公教育制度の成立と特色(レポート作成)(学内Wi-Fi使用予定)
10週目 ⑩アメリカの新教育運動の展開と第二次大戦後の教育改革の歴史(調査・発表)(学内Wi-Fi使用予定)
11週目 ⑪日本の教育の歴史NO1(近代公教育の成立・発展と欧米の教育に関する思想・歴史の影響)(学内Wi-Fi使用予定)
12週目 ⑫日本の教育の歴史NO2(戦後の教育改革から1980年代まで) ⑬日本の教育の歴史NO3(臨教審以降の教育改革)(学内Wi-Fi使用予定)
13週目 Ⅳ現代日本の教育課題と展望 ①学校・家庭・地域の教育力と協働の必要性(調査・発表)(学内Wi-Fi使用予定)
14週目 ②現代日本の教育課題と展望 ③変化する社会において、家庭・地域との関係を創る(レポート作成)(学内Wi-Fi使用予定)
15週目 Ⅴまとめ ―教育原理に係る調査・発表と質疑応答― 教育の基本的概念、教育理念、教育の歴史や思想とこれからの教育及び学校を考える
16週目 これまでの講義のまとめ(課題の返却、ポートフォリオ・履修カルテの作成など) ただし、やむを得ず15週目までの授業が出来なかった場合、補講を行います - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- 予習は、テキストの事前学習を行うとともに、指示により予習課題に取り組むこと(毎時間1.5時間程度)。復習は、毎時間配付するプリント(授業の要点等)に取り組むとともに、指示によりレポートの作成・調査・発表などを行う(毎時間0.5時間程度)。まとめでは、履修カルテとポートフォリオを作成する。なお、予習課題の一部はmanabaに公開するので、あらかじめ確認すること。
- 成績評価の方法・基準
- 成績評価は、試験結果、授業への参加態度、毎時間配付する課題プリント、各種提出物、レポートの作成や調査・発表、質疑応答などにより、総合的に評価します。
- 履修上の留意点
- 本講座は、教育の基礎理論の習得と現場での活用を目指して行うことから、偏りのない幅広い理解が求められるので、毎時間の意欲的な参加はもとより、予習・復習が大切です。
- 課題に対するフィードバックの方法
- 毎時間配布する課題プリントや各種提出物については、評価・コメント等を記載して次時にフィードバックするので、それらを活用してポートフォリオを作成するなど、形成的評価の励行を行うことが大切です。
- テキスト
- 藤田祐介編著『学校の制度と経営』(ミネルヴァ書房)2,640円(本テキストは教育経営論と同じです)
藤田・佐藤・平井・長田 編著『最新教育キーワード165のキーワードで抑える教育』(時事通信社)2,500円(本テキストは教育経営論と同じです)
その他、必要に応じて指示します。 - 参考書
- 柴田義松、斉藤利彦編 『教育史』(学文社)1500円
佐々木晴雄著『現代教育概論』(学陽書房)2730円