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2020年度
科目名 東アジア経済論特殊研究 科目コード 8118 単位数 2
担当者名 西川 博史 開講時期 1後 開講年次 1年次
授業の到達目標及びテーマ
東アジア地域におけるグローバル化の対応を課題(テーマ)とする。到達目標は、①現代におけるグローバル化の意義を理解することによって、②現代の社会問題とグローバル化との関係をたえず考慮できる研究のあり方を維持できるようにすること、である。
授業の概要
東アジア地域ではいかなる問題がグローバル化と関連しているかを検討する。東アジアにおける資本主義の発展(「近代化」プロセス)及び「東アジア経済の(奇跡)興隆」(特に中国経済)に焦点を絞り、日本・中国・韓国における市場経済のあり方を歴史的に比較検証し、その歴史的意義を明らかにする。東アジアにおけるグローバル化と具体的な歴史事項との関係を研究史整理を通して再検討することを授業展開の中心とする。
授業計画
1週目~2週目 グローバル化とインター・ネイションの概念について(1)。
内容:学説の検討。国際関係における両者の意義と歴史的位置。

3週目~4週目 グローバル化とインター・ネイションの概念について(2)。
東アジアの歴史的事実(スティルウェル事件、アメリカの日本占領、アジアにおける民族主義の台頭等)を取上げ、より詳細な考察を行い、グローバル化の問題として再検討する。

5週目 ディスカッション①:グローバル化の観点から歴史事件を再検討することの意味及び成果を討論。

6週目~7週目 東アジア資本主義の興隆と市場経済概念について(1)。
内容:東アジアにおける資本主義発展(「近代化」)の比較・検討。経済グローバル化と市場経済の問題を日本・韓国・中国の具体例において検討する。

8週目~9週目 東アジア資本主義の興隆と市場経済概念について(2)。
内容:「西欧のアジアインパクト」、「アジアの奇跡」及び「中国経済の台頭」をめぐる議論を再検討する。

10週目 ディスカッション②:世界経済にとって東アジアはいかなる意味を持つか、グローバル化観点から問題提起、討議する。

11週目~12週目 経済のグローバル化と学際的研究の意義(1)
内容:「儒教資本主義」はありえるか。渋沢栄一の場合。張謇の場合。「義利之辯」の場合。ウェーバー見解とそれ以後の欧米の研究者の見解。

13週目~14週目 経済のグローバル化と学際的研究の意義(2)
内容:文化のグローバル化をめぐる諸問題。グローバル化時代の「企業文化論」の意義の検討。

15週目 ディスカッション③:総括
これまでの授業の中で討論され、問題とされたことを総括し、学際的研究の重要性について、再検討する。
テキスト
特に指定しないが、これまで発表してきた論文等を配布して、授業を行う。
参考書・参考資料等
授業の際に適宜指示する。
成績評価の方法・基準
ディスカッションの後にレポート提出。授業の理解度、討論内容、レポートの内容等を総合して評価。
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