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2020年度
科目名 観光振興政策特殊研究Ⅱ 科目コード 8107 単位数 2
担当者名 佐藤 博樹 開講時期 1後 開講年次 1年次
授業の到達目標及びテーマ
到達目標:持続可能な発展論、持続可能な地域づくり、観光まちづくりに向けた問題と改善策を理解し、併せて観光地づくりの政策評価手法も習得し、地域固有性を重視した観光振興施策を導出する能力を養う。
テーマ:環境質に配慮した地域開発・観光まちづくりのあり方について、主に環境経済学の観点から考察する。
授業の概要
持続可能な発展理論と持続可能な地域づくりについて理解と考察を深める。続いて持続可能な観光まちづくりに向けた諸問題とその改善策を検討する。さらに経済分析手法を適用した観光産業の経済波及効果分析、環境評価手法を適用した観光地づくりの政策評価や観光資源の価値評価、資源価値保全施策等を検討する。
授業計画
1週目 日本における戦後の地域開発政策と効果の検証(総合保養地域整備法による開発の顛末を中心に)
2週目 持続可能な発展に関する理論についての検討と理解(WCED 、EUSDS 、H . デイリー、P . ダスグプタのモデル等)
3週目 以上を踏まえて持続可能な地域社会の形成、持続可能な観光および観光まちづくりについて検討
4週目 持続可能な観光まちづくりに向けた諸問題とその改善策の検討Ⅰ(環境質の維持、生活インフラ、交通問題等)
5週目 持続可能な観光まちづくりに向けた諸問題とその改善策の検討Ⅱ(ごみ対策、トイレ整備、観光地の水環境の保全・改善問題等)
6週目 持続可能な観光まちづくりに向けた諸問題とその改善策の検討Ⅲ(景観の保全、必要資金の調達・確保、事業投資効率の判断等)
7週目 地域産業連関モデルを適用した観光産業の経済波及効果の比較分析(北海道と沖縄のケース)
8週目 環境価値と評価手法の理論と実際(需要曲線アプローチを中心とした評価手法と費用便益分析)
9週目 環境評価手法を適用した観光施設整備と費用便益分析(歴史遺産の保存と公開の経済評価、公園整備と有料化の影響分析等)
10週目 環境評価手法を適用した観光資源の経済評価と価値保全戦略Ⅰ(釧路湿原と霧多布湿原)
11週目 環境評価手法を適用した観光資源の経済評価と価値保全戦略Ⅱ(屋久島と奥多摩)
12週目 地域コモンプール財、エコツーリズムと環境保全(エコツーリズムのモデル分析を中心に)
13週目 海外のエコツーリズムの事例研究Ⅰ(コスタリカ、インドネシアバリ島)
14週目 国内のエコツーリズムの事例研究Ⅱ(ニセコ町、浜中町、標津町)
15週目 観光圏による地域観光振興政策についての事例研究(富良野・美瑛広域観光圏を中心として)
16週目 補足とまとめ
テキスト
「特になし」。印刷した自作の資料プリントを随時配布します。必要に応じてCourse Power上に自作の資料を随時公開します。
参考書・参考資料等
・植田和弘他『持続可能な発展』(有斐閣)4,515円
・栗山浩一他『世界遺産の経済学』(北大図書刊行会)4,000円
成績評価の方法・基準
具体的な経済データ、観光データを使用した分析レポート、施策策定レポートの提出をもって評価します。
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