シラバス詳細

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2025年度
科目名 特殊講義Ⅰ(韓国言語) 科目コード 1591 単位数 2
担当者名 水野 俊平 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 到達目標 C,F 実務経験 無 
ナンバリング DSp507 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
本講義では「韓国語とはどういった言語なのか」をという問題を、対照言語学の手法を用いて明らかにし、韓国語の諸特徴を明らかにしていく。韓国語がどのような言語かは他言語との対照を通してのみ明らかにすることができる。本講義では韓国語の音韻・語彙・文法などを日本語(英語・中国語)のそれと比較して、その特徴を捉えていく。
到達目標
①韓国語の音声が作り出される過程を理解する、②韓国語の音声の特徴を理解する(子音と母音の理解)、③韓国語の音韻の特徴を理解する(日本語と韓国語における外来語の受容など)、④韓国語の語尾・語幹、終結語尾の特徴を理解する(日本語との差を理解する)、⑤韓国語の親族語彙の特徴を理解する(日本語との差を理解する)、⑥韓国語の相対敬語法を理解する、⑦韓国語の方言を理解する(済州・釜山方言)⑧日本語と韓国語の話法の違いを理解する。
授業内容
1週目 講義内容の概要と、課題の取り組み方について解説する。
2週目 音声学①。発音器官と発声の原理を学ぶ。
3週目 音声学②。発音器官、韓国語の子音の特徴、分類を学ぶ。実習:韓国人の名前に使われた子音を分類してみる。
4週目 音声学③。韓国語の母音の特徴、分類を学ぶ。実習:母音の聞き分け、韓国人の名前に使われた子音を共鳴度で分類してみる。
5週目 音韻論①。韓国語の音素を学ぶ。音韻規則(中和・同化・頭音法則など)を学ぶ。
6週目 音韻論②。韓国語の音素を学ぶ。音韻組織の差による外来語受容の差について学ぶ。中間試験を実施する。
7週目 文法論①。韓国語の形態素・単語、単語の分類(単一語・複合語)について学ぶ。
8週目 文法論②。韓国語の品詞の分類について学ぶ。品詞のうち代名詞に着目し、日本語と韓国語の代名詞を比較する。
9週目 文法論③。韓国語の品詞の分類について学ぶ。日本語と韓国語の擬声語・擬態語に着目し、その品詞分類について考察する。
10週目 文法論④。韓国語の文章の叙法、時制について学ぶ。歌謡曲の歌詞の叙法・時制を分析してみる。
11週目 文法論⑤。韓国語の敬語法の種類(主体敬語法・客体敬語法・対者敬語法)、敬語法の組み合わせ、敬語法決定の要因などを学ぶ。ドラマの台詞を相対敬語法の観点で分析してみる。
12週目 意味論。韓国語の親族名詞などを例に、語彙意味論の基礎を学ぶ。
13週目 方言論①。韓国語の方言分類、済州島道方言の音韻について学ぶ。
14週目 方言論②。韓国語の方言(慶尚道方言)の文法形態および語彙について学ぶ。
15週目 語用論。韓国語と日本語の話法の違いについて学ぶ。特に称賛、、抗議、謝罪の表現の差について学び、ネイティブの講評を受ける。
16週目 1週から15週にわたって学んだ内容を復習し、必要であれば学習内容を補充する。併せて休講の補講を実施する。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
①教科書の本文の内容を要約して分かりやすく発表できるようにしておくこと(予習)。あわせて韓国語の用語や例文は韓国語で読めるようにしておくこと。②発表内容はあらかじめmanabaのレポートとして提出すること。①と②が予習に当たり、時間はおおむね1時間ほどの所要が見込まれる。③授業では自分の分担分を発表すること。③授業の後、Googleドライブ上で確認クイズに取り組むこと。③が復習に当たり、おおむね10分ほどが見込まれる。
成績評価の方法・基準
確認クイズ25%+中間試験20%+期末試験20%+授業における発表準備15%、授業における発表10%+授業における課題提出10%で評価する。授業における発表準備と確認クイズで評価に差がつくので注意すること。
履修上の留意点
履修の前提として、韓国語文章の基礎的な能力は必須である。韓国語未履修者は授業参加・継続自体が極めて困難であることに留意すること。講義の中で課せられる課題に真摯に取り組み、発表すること。授業の効率化のために、教室での着席位置は指定する。
課題に対するフィードバックの方法
教科書の本文の学習が終わった後、必ず実習が行われる。各自、実習に取り組み、授業の終了後、課題として提出する。提出された課題は講師が取りまとめ、次の時間に取りまとめ結果を報告する。
テキスト
李翊燮他(2011)『国語学概説』学研社 (定価20,000ウォン)をもとにした自主教材を授業で販売する。原価販売で800円ほどになる見込み。
参考書
李翊燮・李相億他著、梅田博之監修、前田真彦訳(2004)『韓国語概説』大修館書店(3,080円)
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