シラバス詳細

シラバス(詳細)

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2025年度
科目名 現代中国論A 科目コード 1527 単位数 2
担当者名 佐藤 千歳 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 B,F 実務経験 有 報道関係
ナンバリング DFa301 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 今、着ている衣服や身の回りの品で、Made in China の物がない人はほとんどないでしょう。今後も、たとえ北海道から一歩も出なくても、中国との付き合いの無い生活を送ることはできません。
 一方で中国という国家は、日本社会から見ると理解しがたい、時に国際ルールを無視した行動をとることも少なくありません。
 いったい、なぜなのでしょうか?
 この授業では、国際報道に従事した担当教員の実務経験を生かし、圧倒的な多様性を内包しグローバルに広がる中国との関わり方について、自分なりの視点を獲得することを目指します。そのうえで、中国社会と文化を理解し、中国出身者とより円滑なコミュニケーションが可能になるような知識を習得します。
 担当教員は北海道新聞本社東京支社および北京支局において中国・台湾や国際報道に従事したほか、長年にわたり現代中国の社会状況について執筆活動を行ってきました。授業では、現代の中国社会や日中関係の動向について、中国での取材経験を踏まえながら解説し、履修者が近現代の中華世界をより立体的に捉えられるような授業を展開します。
到達目標
 現代中国の社会・文化・経済について、中国大陸の歴史を踏まえながら、自身の見方を表現できるようになります。例えば、中国ではなぜIT産業が発達したのか、中国社会では日本がどのように見られているのか?現在の中国にまつわるこうした疑問について、自分なりの考えを述べられるようになります。
授業内容
1週目 「中国」とはなにか?担当教員の中国における報道現場の経験を踏まえ、近代史が現代の日中関係にどのように影響しているかを学びます。
2週目 中国文化・言語の多様性
3週目 今日の中国政治の特徴と歴史的歩み
4週目 中国政治を動かす制度と将来の課題
5週目 中国経済の発展プロセス
6週目 中国の経済政策の方向性
7週目 イノベーション大国、DX大国としての中国
8週目 米中技術冷戦の中国に与える影響
9週目 中国農業の発展の歩み
10週目 中国農業の直面する課題
11週目 中国社会における信仰世界
12週目 孔子の生涯と「論語」
13週目 中国社会における外来宗教と越境する宗教
14週目 中国社会の多元性/テスト
15週目 テスト講評/中国語圏映画の多様な顔
16週目 やむを得ず15週までの内容を実施できな かった場合のみ補講授業
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
(予習 毎週60分間)指定したテキストを事前に通読し、意味が分からない箇所に印をつけ、manabaから質問してください。重要だと思う箇所にはアンダーラインを引いてください。
(復習 毎週60分間)授業終了後、テキストと授業の配布資料を再読し、課題を実施してLMSから提出してください。
成績評価の方法・基準
 課題の内容(約80%)、およびテストの成績(約20%)を総合して評価します。授業に3分の2以上出席し、発表を行い、テストを受験した履修者を成績評価の対象とします。なお出席は、授業への参加と課題提出の両方を必要とします。
履修上の留意点
中国語学習者に特に履修を勧めます。
1)病気やケガの療養や就職活動を理由に欠席する場合は、所定の欠席届と、その内容の根拠となる書類を提出してください。
2)授業に関する連絡や課題の提出・返却はmanabaを用いて行います。毎回の授業の前後にmanabaを確認してください。
3)授業の出席は、授業への参加と課題提出の両方を必要とします。例えば、授業には参加したが課題を提出しなかった場合やその逆は出席になりません。
課題に対するフィードバックの方法
manabaを通じて課題の採点結果とコメントを個別に連絡します。課題の内容や採点結果についての質問を随時、で受けつけます。
テキスト
川島真編著『ようこそ中華世界へ』(昭和堂)2700円
参考書
尾形 勇、 岸本 美緒『中国史』(山川出版社) 3780円
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