シラバス詳細
シラバス(詳細)
2025年度 |
科目名 | 観光研究ゼミナールⅢ | 科目コード | 1235 | 単位数 | 2 |
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担当者名 | 佐藤 博樹 | 開講セメスター | 第6セメスター | 開講年次 | 3年次 |
授業の方法 | 演習 | 到達目標 | F,H | 実務経験 | 無 |
ナンバリング | LSe603 | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 本ゼミでは、ゼミナールⅠ・Ⅱに続き、DX(Digital Transformation)が急進展する社会で活躍するビジネスパーソンに必ず求められる情報活用力、BI(Business Intelligence)の基盤を「Excelを活用したビジネスデータ分析力」とみなし、実戦的な仮想データの処理を通して分析力の獲得を目指します。さらに本ゼミナールでこれまで修得したスキルを踏まえて、現在世界的に急速に普及してきているBIツールである「Microsoft Power BI Desktop」を導入し、操作の基本と応用テクニックを習得して、企業のDXにスムーズに対応できる能力を効率よく養成します。
- 到達目標
- ①ビジネスデータ分析手法ごとの分析目的、データ処理手順、結果読み方等をExcel 2019の操作テクニックと併せてマスターすることで、ビジネスデータに含まれる情報を目的に応じて自在に取り出し、活かせるようになる。
②「Microsoft Power BI Desktop」の操作・活用方法をマスターする。
③上記の学修過程で、学内無線LAN(WiFi)のアクセスポイントを経由してオンライン上の最新のサービス経営データや情報サービスに数多くアクセスし、効率的にICT(情報通信技術)を利活用できるようになる。 - 授業内容
- 1週目 アンケートデータから改善項目を見える化する(CSポートフォリオ分析を理解し活用する)
2週目 なぜ企業は経営分析をするのか(財務3表を理解する)、貸借対照表は資金の流れを見る決算書(貸借対照表のしくみを理解する)
3週目 損益計算書は企業の利益や収益性を見る決算書、利益には5種類のバリエーションがある(損益計算書のしくみを理解する)
4週目 キャッシュフロー計算書でキャッシュの流れをみる(キャッシュフロー計算書のしくみを理解する)
5週目 企業の財務の推移を表現する!(比較損益計算書を作成する)
企業の基本的な実力を評価する!(売上高と利益の成長率を検討する)
6週目 企業の収益性、資本と利益の関係から儲かっているかを検討する(売上高経常利益率、ROAとROEで収益性を評価する)
7週目 設備投資を実施するべきか否かを判断する(投資の限界効率、内部収益率等を理解し活用する)
8週目 Microsoft Power BIをマスターする①(Business IntelligenceとBIツール、Microsoft Power BIの概要)
9週目 Microsoft Power BIをマスターする②(レポートの視覚化機能)
10週目 Microsoft Power BIをマスターする③(レポートの探索機能)
11週目 Microsoft Power BIをマスターする④(Power BI Desktopによるデータの整備)
12週目 Microsoft Power BIをマスターする⑤(Power Queryエディターによるデータの整備)
13週目 Microsoft Power BIをマスターする⑥-1(・花粉の飛散量の推移を調べてみよう、・気温の平年との差を調べてみよう)
14週目 Microsoft Power BIをマスターする⑥-2(・酒類の輸出額の推移を調べてみよう、・ビール類の販売量の推移を調べてみよう)
15週目 Microsoft Power BIをマスターする⑥-3(・経営ダッシュボードを作成しよう)
16週目 作成した課題に関する総合的な講評を行う。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実施できなかった場合は補講授業を行う。 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- ・予習と復習は、基本的にテキストと学内無線LAN(Wi-Fi)を通して配付される講義資料を熟読し、併せてmanabaで配信されるオンデマンド動画教材を視聴して理解を深めること。
・予習:毎回の授業で指示された箇所を予め熟読し、manabaで配信されるオンデマンド動画教材を視聴しておくこと。(90分程度)
・復習:manabaで配信されるオンデマンド動画教材を再度視聴し直すこと。
・予習・復習等においては、講義資料や学内無線LAN(Wi-Fi)を使用してオンライン上から入手した最新のサービス経営データや情報サービスを活用して課題に取り組む。
- 成績評価の方法・基準
- ・成績は、学習姿勢、データ処理の実技能力、授業で作成した課題ファイルの完成度合等で総合的に評価します。
・成績評価に際しては、授業態度も判定要因とすることがあります。
- 履修上の留意点
- ・講義は原則として対面で実施し、オンデマンド動画教材も同時に配信します。
・授業中も随時指導しますが、基本的に毎回パソコンを使用するのでコンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱの内容をしっかり理解しておくこと(特にExcel 2019の表計算、グラフ機能、データベース機能を使用)。
・講義の受講時におけるマナー・注意事項について注意を受け、改善の兆しがない者は不合格となることがあります。
- 課題に対するフィードバックの方法
- ・個々の課題ファイルの完成度合に関する講評は、原則として適宜行います。
- テキスト
- ・上村有子『Power BI 完全ガイドブック』(技術評論社)2,640円
・自作の資料を配付します。 - 参考書
- ・片平毅一郎著『Microsoft Power BIの教科書 第2版』(秀和システム)2,420円