シラバス詳細
シラバス(詳細)
2025年度 |
科目名 | 観光地理論Ⅱ | 科目コード | 1222 | 単位数 | 3 |
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担当者名 | 池ノ上 真一 | 開講セメスター | 第5セメスター | 開講年次 | 3年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | D,F | 実務経験 | 無 |
ナンバリング | JTo504 | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 21世紀は観光の時代と呼ばれ、各地で観光を活用した取り組みが展開しています。当科目では、地形と地域の理(ことわり)を探求する地理学の視点から、地域が観光をいかに捉え、どのように活用するかについて学修します。とくに人類の未来のための資産である世界遺産の視点から、多様な地形や地域を捉えるための手法を身につけ、観光を有効に活用するための基礎的な力の養成を目指します。
なお、この観光地理学Ⅱでは、世界各地の世界遺産の特徴をもとにして学ぶことで、総合旅行業務取扱管理者や世界遺産検定を取得するための基礎知識を身につけると共に、観光資源の発掘や新たな開発等に関する諸問題について絶えず関心を持ち、観光を活用した国づくりや地域づくりに必要とされる能力の醸成を図ります。
また、本授業では、教員からの一方通行の授業ではなく、学びのコモンズを形成することで、主体的でより深い学びを実現したいと考えています。そのためには、教員と学生、学生と学生の間でのインタラクティブなコミュニケーションを大切にしています。
そこで、PC等を用いてLMSであるmanabaはもちろんのこと、webブラウザ、ワープロ・表計算・スライド系アプリなどを使用します。 - 到達目標
- (1)世界各地の自然環境および多様な地域の特徴や魅力を理解できるようになる。(2)各地域の観光形態の変遷や今後あるべき姿について意見を持つことができるようになる。(3)世界遺産検定(3級)や総合旅行業務取扱管理者試験に出題される「海外旅行実務:海外観光地理」に関する知識を理解することができるようになる。
- 授業内容
- 1週目 オリエンテーション(シラバス説明、受講方法、受講上の注意事項)
世界遺産の基礎知識
2週目 世界遺産その1:人類の誕生と古代文明
3週目 世界遺産その2:アジア世界の形成と宗教
4週目 世界遺産その3:ヨーロッパ中世とルネサンス、大航海時代
5週目 世界遺産その4:アメリカ、アフリカ、オセアニアの文明と東アジアの変動
6週目 世界遺産その5:近代国家の成立と世界の近代化
7週目 世界遺産その6:テーマでみる世界遺産(文化的景観・戦争・紛争・危機遺産・負の遺産・地震)
8週目 世界遺産その7:世界の自然遺産
9週目 世界各地を世界遺産で捉える その1:分析する
10週目 世界各地を世界遺産で捉える その2:分析結果を共有する
11週目 世界各地の特徴と観光形態 その1:把握と企画1
12週目 世界各地の特徴と観光形態 その2:企画を共有する
13週目 観光地理の総合 その1:探求企画と調査分析
14週目 観光地理の総合 その2:調査分析と発表準備
15週目 観光地理の総合 その3:探求成果の共有
16週目 やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行います - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- ・(予習)テキストの内容や前授業の課題等を整理し次の授業でのディスカッションやワークに生かすための準備をすること。(90分程度)
・(復習)授業で取り組んだ内容を確認し課題に取り組むこと。(90分程度) - 成績評価の方法・基準
- ・成績評価は原則70%以上授業に出席した履修者を対象とします。
・成績評価の基準としては、グループワークの成果物:30点、個別課題:30点、最終発表会:30点、授業への積極的な参加姿勢やその他(授業のねらいを踏まえた積極的な取り組み)の加点:10点で判定します。 - 履修上の留意点
- ・【必須】授業に関するお知らせは、manabaから行います。常に受信・確認できるようにしてください。
・【必須】PC等での資料閲覧、検索、グループワーク、資料作成があります。授業の際には、各自でPC等を持参ください。(教室に十分な電源がありませんので、PC等の充電は事前に済ませてください)
・私語や遅刻等で注意を受けて改善しない者は、不合格となることがあります。
・単に知識を記憶することにとどまらず、社会に出てから役立つようにグループワーク等のアクティブラーニングが中心となります。そのため、グループに迷惑をかけないよう欠席しないで受講してください。
・学内無線 LAN(Wi-Fi)を活用し、授業時間はもちろんのこと、それ以外の時間も有効に使い学修効果を上げるための活動を積極的に行ってください。 - 課題に対するフィードバックの方法
- ・ディスカッションやグループワークに対し適宜フィードバックをします。
- テキスト
- 世界遺産検定事務局『きほんを学ぶ世界遺産100<第4版> 世界遺産検定3級公式テキスト』マイナビ出版,1,760円
- 参考書
- 帝国書院編集部『旅に出たくなる地図 世界(19版)』(帝国書院)2,640円