シラバス詳細

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2025年度
科目名 財務諸表論 科目コード 1423 単位数 2
担当者名 中西 良之 開講セメスター 第6セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 到達目標 E,F 実務経験 有 職業会計人
ナンバリング GAc510 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
「会計」の結果は貸借対照表、損益計算書などの財務諸表によって公表され、経済社会における重要な企業情報となっています。本講では、企業の重要な財務状況である財務諸表の「貸借対照表」、「損益計算書」および「株主資本等変動計算書」等を通して、企業の経営状況及び会計の仕組みを理解できるように講義を進めていきます。経済のグローバル化に伴う国際会計基準の導入状況についても取り入れていきます。また、職業会計人(税理士)としての実務経験を踏まえ、金融商品取引法、会社法及び諸規則の背景にある考え方、会計実務(税務会計含む)などに触れて授業を進めていきます。
到達目標
会計制度の基本を学び、財務諸表の意味するところを読み取れること、さらに簡易な事例分析によって財務諸表の比較分析ができるようになることを目標とします。講義中、毎回、復習テストを行います。
授業内容
1週目 ガイダンス 企業会計の意義、企業の経済活動における財務会計の立場などを説明します。
2週目 社会的に公表されている財務諸表、有価証券報告書とEDNET。IT情報化した現在は、無料で有価証券報告書を見ることができます。
3週目 わが国企業の現状と複数の会計ルール。世界的に活躍する会社から身近な中小会社までを規律する会計ルールについて、多様なものがあります。
4週目 制度会計の概要。会計制度は、国際会計基準、日本の会計基準など多様化しており、それらはどのように用いられているのでしょうか。
5週目 損益計算書の本質。伝統的な損益計算と時価会計における考え方の相違。
6週目 損益計算書の構造と様式。
7週目 損益計算書の本質と役割について評価。
8週目 貸借対照表の構造と様式。会社法、金融商品取引法による会計。
9週目 取得原価主義と時価主義の意義と課題。伝統的な取得原価会計と国際会計基準に見られる多様な時価会計の適用。
10週目 金銭債権の評価と貸倒引当金。会計ルールの相違による引当金の相違、会計と税法との相違など。
11週目 棚卸資産の多様な評価方法とその意義。先入先出法、移動平均法、平均法の評価方法。
12週目 固定資産の取得価額と減価償却の意義。定額法、定率法、生産高比例法など減価償却の計算方法とその意義。
13週目 純資産と株主資本の意義。会社法によって資本の意義が大きく変わっています。純資産と資本金と剰余金の意義と株主資本等変動計算書。
14週目 貸借対照表の経営的意義と社会的意義。貸借対照表について具体的な計算を行うことにより分析を行います。
15週目 総合演習問題1(+期末試験)
16週目 総合演習問題2 但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行います。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
毎回、テキストの講義予定部分を予習して、講義では不明点を積極的に質問してください。また、個々の演習問題については毎回復習して下さい。
(予習)講義予定範囲のテキストを事前学習する(60分程度)。次回講義日までに講義資料をLMS上に公開するので、あらかじめ確認して講義に臨むこと。
(復習)講義内容の復習を行った後、練習問題を解答する(140分程度)。復習中心に取り組んでください。
成績評価の方法・基準
平常点(復習テスト、授業態度等)40点、期末試験60点によって評価します。
なお、授業中の復習テスト、質疑や発表などを評定において考慮します。欠席した場合はLMSから復習テストを提出してください。評価の対象とします。
履修上の留意点
商学科、観光産業学科共通となっており、アカウンティングⅠを履修していなくても履修できます。商学として実務的な科目なので、財務諸表の実例を用いながら表示の意味を考えたり、新聞記事や計算によって財務諸表の読み取り方を講義します。出席日数は原則、15回講義の2/3以上を必要とします。
課題に対するフィードバックの方法
講義中、課題について解答の説明、コメントなどを講評する。
テキスト
桜井久勝著『財務会計・入門(最新版)』(有斐閣)1,980円(税込み)
参考書
講義中に適宜指示します。
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