シラバス詳細

シラバス(詳細)

印刷する
2025年度
科目名 特殊講義Ⅲ(東アジア観光A) 科目コード 1602 単位数 2
担当者名 郭 倩 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 到達目標 C,F 実務経験 無 
ナンバリング DSp502 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
近年、東アジアにおける観光客の地域内移動が急速に活発化している。本講義では、東アジア諸国(日中韓+ASEAN)の観光の現状を概観し、特に主要国家である中国の急速に拡大する観光市場の特徴と、その背景にある発展の経緯を紹介する。また、東アジアにおけるグローバリズムの進展とマス・ツーリズムの飛躍的な成長についても考察する。
本講義を通じて、東アジアの人々がなぜ地域内を旅するのかを探り、増加し続ける旅行者と観光地の関係、観光政策や観光産業のあり方について理解を深める。さらに、それらを取り巻く多様な意識や視点、戦略が持つ社会文化的な意味についても考察し、東アジアの観光の特徴を多角的に捉えることを目指す。
到達目標
1.東アジア主要国家の観光に関する発展経緯と現状を理解する。
2.東アジア地域における観光の全体像を把握・理解する。
3.観光の担い手としての自分自身の観光活動に対する考えを深め、「責任のある観光」、「持続性のある観光」の在り方を理解する。
授業内容
1週目 オリエンテーション(講義の進め方と注意事項など)
2週目 時間・空間から見る中国の旅(「旅」の概念、歴史と観光資源・国土地理の基本状況)
3週目 天津市における租界建築群における観光開発の問題点
4週目 韓国の主要観光資源とプレイスマーケティングによる観光開発
5週目 台湾の原住民族観光の歴史と変容
6週目 北朝鮮の観光資源と観光業の展開
7週目 中国雲南省の少数民族の文化の「観光商品化」
8週目 モンゴル国の観光開発と景観保全の観点
9週目 内モンゴルの砂漠植林ツアーと砂漠の観光開発
10週目 タイ・バンコクの都市型観光とMICEの先進事例
11週目 香港のダークツーリズムと九龍城砦の歴史
12週目 北京紫禁城の歴史とコンテンツ旅行による故宮観光ブームの再興
13週目 京杭大運河の歴史とテーマ性に基づく広域観光資源の開発
14週目 フィリピン、インドネシア、カンボジアの観光資源と観光開発
15週目 期末試験+全体まとめ
16週目 やむを得ず15週目までの講義が実行できなかった場合に補講授業を実施。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
予習:参考書やインターネット等の媒体から東アジア諸国の観光関連情報を収集するなどの事前準備を行う(60分程度)。
復習:配布資料に基づき東アジア観光に関連する情報を整理し、講義内容を復習する(60分程度)。
成績評価の方法・基準
授業時に実施する小レポート・講義中の発言/グループディスカッションなど 40%
中間テスト・期末テスト 60%
成績評価は、原則上全講義の2/3(10回)以上出席した学生のみ対象とする。
履修上の留意点
遅刻や私語、飲食などの迷惑行為を慎むこと。
授業に関するお知らせなどはLMSから行うので、常に確認してください。
課題に対するフィードバックの方法
授業中の質問・課題に対するフィードバックは適宜コメントを行う。
小レポート、課題に対する評価・フィードバックは次回の講義において時間を設けて行う。
時間の関係で講義中にフィードバックできなかった場合、LMSやオフィスアワーを利用して行う。
テキスト
特になし。レジュメ・配布資料を用いる。
参考書
金成玟、岡本亮輔、周倩編『東アジア観光学―まなざし・場所・集団』亜紀書房、2,530円
山口有次、戸崎肇編著『観光・レジャーによるアジアの地域振興』芦書房、1,980円
PAGE TOP