シラバス詳細

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2025年度
科目名 日本経済論A 科目コード 1164 単位数 2
担当者名 竹野 学 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 B,F 実務経験 無 
ナンバリング DCe301 ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 本講義では、幕末に世界経済の一環に組み込まれることになった日本が、いかにして資本主義経済体制を構築し経済発展を成し遂げたのかを、1945年までの戦前日本の主要産業の成長過程に焦点をあてて理解することを目的とします。
 またこの日本の経済発展には、近代日本が経験した数度の対外戦争を通じながら周辺アジア諸国との間に取り結ばれていく様々の「経済関係」が大きく影響しています。このような諸関係にも目を向けることで、近代のアジアで日本が果たした役割をも同時に考えていく講義にしたいと思います。
到達目標
1.日本経済に関する基礎的事項について理解できる。
2.日本経済の発展を諸外国との関係の中で理解できる。
3.日本経済に関する諸学説や統計資料をもとに、日本経済について論理的に分析し、説明することができる。
 これらの目標を達成することで、国際社会における生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解できるようにする。
授業内容
1週目 ガイダンス――長期的発展の中での日本経済
2週目 江戸時代の経済
3週目 幕末開港・明治維新――近代経済成長の開始
4週目 殖産興業政策と財政政策の展開
5週目 日本の産業革命
6週目 日本の近代化に関する映像鑑賞+中間レポート①
7週目 日清・日露戦争
8週目 日本の植民地経営
9週目 第一次世界大戦と日本経済
10週目 1920年代の日本経済
11週目 井上財政と金解禁
12週目 昭和恐慌と高橋財政+中間レポート②
13週目 戦時経済の開始
14週目 戦時経済の崩壊
15週目 戦争経済に関する映像鑑賞
16週目 全体内容に関する期末試験(orレポート)+フィードバック
(ただし15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行う)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 講義受講前にmanabaを利用して、講義理解のための補助資料を配付、もしくは内容に関する事前調査事項を提示します。また参考文献にあげた文献などによって事前の予習を行ってください(所要時間1時間前後)。
 また講義の理解のために、配布レジュメの内容を整理し、講義中に提示する様々な参考文献を自主的に読むことで知識を補完しておいてください。週ごとの学習内容についての復習のための確認テストをmanabaに提示しますので、必ず毎回受験すること(所要時間1時間前後)。
成績評価の方法・基準
 講義受講前にmanabaを利用して提出する予習課題と受講後の確認テスト(計15%)、毎回の出席時に提出するリアクションペーパー(15%)、および2回の中間レポート(30%)と期末試験(orレポート)(40%)とで総合評価します。
 なお、5回以上欠席した場合は、それ以降の受講や試験の受験・レポート提出を認めません。また試験の未受験・レポートの未提出のままの場合も同様に扱います。よって単位取得はできなくなります。
履修上の留意点
 各回の講義内容がその次の回以降の内容の前提になっており、欠席すると講義全体の理解が困難になるので、欠席はしないようにしてください。 また、講義中に私語をやめない人、筆記用具を持参していない人など受講態度に欠ける人には退室を命じますので、注意してください。
 日本経済論A・Bを通じた履修が望ましいですが、戦後の日本経済の動向だけに関心がある人は、後期開講の日本経済論Bを履修してください。
課題に対するフィードバックの方法
提出課題などに対しては、manabaを利用して全員ないし個人にフィードバックを行います。
テキスト
とくになし。毎回空欄補充式のレジュメを配布します。
参考書
・三和良一『概説日本経済史 近現代 第4版』東京大学出版会、2021年、2,750円
・中西聡編『日本経済の歴史[第2版]――列島経済史入門』名古屋大学出版会、2023年、2,970円
・杉山伸也『日本経済史 近世―現代』岩波書店、2012年、品切れ
・石井寛治『日本経済史 第2版』東京大学出版会、1991年、(POD版)3,190円
・武田晴人『日本経済史』有斐閣、2019年、3,740円
・三和良一・原朗編『近現代日本経済史要覧 補訂版』東京大学出版会、2010年、3,080円
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