シラバス詳細
シラバス(詳細)
2025年度 |
科目名 | 経済理論A | 科目コード | 1159 | 単位数 | 3 |
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担当者名 | 深澤 史樹 | 開講セメスター | 第5セメスター | 開講年次 | 3年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | B,F | 実務経験 | 無 |
ナンバリング | DEc503 | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 本講義においては、国際ビジネスなど様々な活動に参加する上で、基本的な知識となりうるマクロ経済学を理解することを目的とします。マクロ経済学は、一国の経済全体に関わる現象を分析対象としています。本講義においては、経済的変化を把握するためのデータの見方、経済成長、金融システム、失業問題、景気変動などについてデータに基づいて解説することによって、様々な経済政策の有効性や限界について理解できるようになることがねらいです。
- 到達目標
- ・名目GDPと実質GDP、消費者物価指数、失業率の定義とその変化について理解できる。
・長期の経済成長および短期の経済変動に関わる要因について理解できる。
・マクロ経済政策が利子率・物価・GDPにどのように影響を与えるのかについて理解できる。 - 授業内容
- 1週目 ガイダンス:授業形態や出欠確認方法、課題の提出など受講に関するルールの確認。
「第1章 経済学の原理と実践」最適化の原理と均衡について学ぶ。
「第2章 経済学の方法と問い」経済モデル、科学的方法、実証的エビデンスを学ぶ。
2週目 「第3章 最適化:最善をつくす」最適化の概念および限界分析を理解する。
「第4章 需要、供給と均衡」ガソリン市場を例に、需要と供給の枠組みについて学ぶ。
3週目 「第5章 国の富:マクロ経済全体を定義して測定する」国民経済計算から導出されるGDPや3面等価の原則、インフレーションの測定、物価指数の概念を学ぶ。
4週目 「第6章 総所得」1人当たりの所得(GDP)を国際比較する方法について、為替レートと購買力平価という手法で比較する方法を学ぶ。
5週目 「第7章 経済成長」経済成長が過去200年間を通して、多くの国々の姿を大きく変えてきたことを示し、生産を効率的に組織しない国や世界全体が経済発展できないのはなぜなのかについて学ぶ。
6週目 「第8章 なぜ豊かな国と貧しい国があるのか?」貧困の根本的原因について、地理、文化、制度の3つのアプローチから学ぶ。
7週目 ここまでのまとめと中間試験
8週目 「第9章 雇用と失業」労働市場すなわち労働需要と労働供給について学ぶ。
9週目 「第10章 クレジット市場」現代の金融制度が、どのようにして貯蓄者から借り手へと資金を循環させているのかについて学ぶ。
10週目 「第11章 金融システム」貨幣の機能を理解し、中央銀行を役割を学ぶ。
11週目 「第12章 景気変動」労働市場に焦点を当て、様々な経済ショックがどのようにして景気変動を引き起こすのかについて学ぶ。
12週目 「第13章 反循環的マクロ経済政策」景気変動を部分的に相殺するために用いられる金融政策や財政政策について学ぶ。
13週目 「第14章 マクロ経済と国際貿易」特化、比較優位、機会費用の概念を用いて、国際貿易がどのように機能しているかについて学ぶ。
14週目 「第15章 開放経済のマクロ経済学」異なる通貨間の為替レートを決定する要因と、為替レートがマクロ経済学に及ぼす影響について学ぶ。
15週目 ここまでのまとめと期末試験
16週目 中間・期末試験の講評、再試験等の実施。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- ・予習と復習は基本的にテキストを熟読し、併せてLMSで配信する当日の講義内容を収録したオンデマンド動画教材を視聴して理解を深めること。
・予習:毎回授業で指示された箇所を予め熟読し、LMSで配信するオンデマンド動画教材に目を通しておくこと。(所要時間:90分程度)
・復習:LMSで配信するオンデマンド動画教材を視聴し、課された課題についてはLMSを通して提出すること。(所要時間:90分程度) - 成績評価の方法・基準
- ・成績は、中間試験および期末試験の2回の試験結果(各100点満点)の平均点を基本とする。さらに課題の提出状況を加味することがある。
- 履修上の留意点
- ・第1週目のガイダンスは、講義の重要な説明をしますので、必ず出席して下さい。
・成績評価は、11週以上授業に出席した学生を対象とする。
・出欠確認は、responを使用して行います。
- 課題に対するフィードバックの方法
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・提出された課題の解答は、講義内(講義を収録した動画をLMS上へアップロード)で解説します。
・中間試験と期末試験の結果については、LMSを通じてフィードバックします。 - テキスト
- ダロン・アセモグル,デヴィッド・レイブソン,ジョン・リスト(著),岩本千晴(訳),『アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学』(東洋経済新報社),2023年, 3,800円+税
- 参考書
- 石川秀樹(著),『速習マクロ経済学 2nd edition』(中央経済社),2019年, 2,400円+税