シラバス詳細
シラバス(詳細)
2025年度 |
科目名 | 経済システム理論Ⅰ | 科目コード | 1155 | 単位数 | 3 |
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担当者名 | 複数担当教員 | 開講セメスター | 第3セメスター | 開講年次 | 2年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | E,F,H | 実務経験 | 無 |
ナンバリング | CEc301 | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- 経済システム理論Ⅰでは、マクロ経済学の基礎的な理論を学ぶ。国民所得勘定、物価、産業連関表、経済成長とGDP、消費、投資の決定メカニズム、金融市場と利子率の決定、財・サービス市場と金融市場の同時決定等を経済学的に考えることができるようになることで、ビジネスに必要なマクロ経済学の諸概念や基礎理論をしっかり理解することが、この授業のねらいである。
- 到達目標
- ・マクロ経済学における基本的な諸概念を正確に理解する。
・45度線モデルをグラフや数式を用いて理解し、GDPの決定や変動を説明できる。
・貨幣・資産市場における市場メカニズムを理解し、IS-LMモデルを用いて財政・金融政策の効果を説明できる。 - 授業内容
- 1週目 古典派とケインズ派(経済学、市場経済とは? ミクロとマクロ、古典派とは? 世界大恐慌とケインズの登場、マクロ経済学の全体像)
2週目 国民経済計算(GDPと物価、広義の国民所得、国民総生産、NDP、NNI、国民所得、物価の計算方法、名目と実質)
3週目 三面等価の原則等(生産国民所得・分配国民所得・支出国民所得、ISバランス論)
4週目 産業連関表の意義、産業連関分析
5週目 財の需要、ケインズの消費関数、投資、政府支出、輸出と輸入、財の需要、45度線分析、ISモデルによる国民所得決定
6週目 インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ(デフレ不況やインフレはなぜ起こる)、望ましい経済=完全雇用&物価安定とは?
7週目 乗数理論(投資乗数・政府支出乗数・租税乗数、均衡予算乗数等)と財政のビルトイン・スタビライザー機能
8週目 貨幣と債券(貨幣とは? 債券とは?)、利子率と債券価格の関係、ワルラスの法則
9週目 貨幣供給、中央銀行とは、貨幣供給の仕組み、信用創造、貨幣乗数等
10週目 利子率の決定、貨幣需要(3つの動機:取引的・予備的・投機的動機、取引需要・資産需要、流動性選好説・流動性の罠)、貨幣供給
11週目 IS-LM分析の概要、IS曲線、LM曲線、IS-LM均衡
12週目 金融政策の効果(金融政策によるLM曲線シフト、金融緩和の効果、金融引き締め政策の効果)
13週目 財政政策の効果(財政政策によるIS曲線シフト、拡張的財政政策の効果、緊縮的財政政策の効果)
14週目 公債の経済効果(公債の市中消化と中央銀行引き受け、フリードマンの資産効果、リカード・バローの中立命題)
15週目 AD-AS分析、労働市場、労働需要量の決定、労働供給量の決定、古典派とケインズ派の労働市場の考え方
16週目 中間・期末テストの講評等の実施。ただし、やむを得ず15週目までの授業内容を実 施できなかった場合は補講授業を行う。 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- ・予習と復習は基本的にテキストを熟読し、併せてmanabaで配信するオンデマンド動画教材を視聴して理解を深めること。
・予習:毎回の授業で指示された箇所を予め熟読し、manabaで配信するオンデマンド動画教材を視聴しておくこと。(90分程度)
・復習:manabaで配信するオンデマンド動画教材を再度視聴し、課された提出課題をmanabaから提出し、授業で指示されたテキストの練習問題を解くこと。(90分程度)
- 成績評価の方法・基準
- ・成績評価は、2回実施するテストの点数(90%)と課題の提出状況(10%)により行います。
- 履修上の留意点
- ・講義は原則として対面で実施し、manabaにオンデマンド動画教材も配信します。
・成績評価は、原則として11週以上授業に出席した学生を対象に行います。
・講義の受講時におけるマナー・注意事項について注意を受け、改善の兆しがない者は不合格となることがあります。
- 課題に対するフィードバックの方法
- ・テストの講評は原則としてテスト実施翌週の授業の中で行い、提出した課題の解答は提出した翌週にmanabaで公開します。
- テキスト
- 石川秀樹『速習! マクロ経済学 2nd』(中央経済社) 2,640円。
- 参考書
- N・グレゴリー・マンキュー『マンキュー経済学Ⅱマクロ編 第4版』(東洋経済新報社) 4,400円。