シラバス詳細

シラバス(詳細)

印刷する
2020年度
科目名 特殊講義Ⅰ(現代思想入門) 科目コード 1566 単位数 2
担当者名 見附 陽介 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
時代が変わると社会が変わり、それにつれて人間の精神性も変化する。現代にあっては今そこにある社会とそこに生きる人間に即した新たな思想が必要となる。現代思想は、そのような新しい現実に向き合う思想として展開されたものであり、そして今現在も常に新たに書き換えられつつある思想である。この講義では、現代思想を学ぶうえでの入門的な知識を扱い、グローバリゼーションの時代にふさわしい国や文化の垣根を超えた普遍的教養の獲得を目指す。
到達目標
・20世紀以降を中心とした現代思想の流れを把握できるようになる。
・現代の社会と人間に対応した基本的な知識の枠組みを習得する。
・現代という時代を俯瞰で捉え、分析し、自身が現在置かれた状況と立ち位置を理解できるようになる。
授業内容
1週目 承認論①:自己の価値と他者(ホネット)
2週目 承認論②:多文化主義の政治哲学(C.テイラー)
3週目 承認論③:コミュニケーションの精神病理
4週目 まとめ/第一回試験
5週目 記号論①:ソシュールの言語学
6週目 記号論②:現実認識と消費文化(廣松渉/ボードリヤール)
7週目 記号論③:言語と自己の発達(ヴィゴツキー)
8週目 記号論④:意味とイデオロギー闘争(バフチン)
9週目 まとめ/第二回試験
10週目 実存の哲学①:現存在と唯一性(キルケゴール)
11週目 実存の哲学②:主体性と政治(ハイデガー/アーレント)
12週目 批判理論①:文化産業と一次元的人間
13週目 批判理論②:自然支配とテクノロジー
14週目 批判理論③:啓蒙の弁証法
15週目 まとめ/第三回試験
16週目 テスト返却/質問受け付け(なお、期間中に休講があった場合は補講授業を行う)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
講義題目の人物名・キーワードに即して参考書などを読み、事前に知識を整理しておくこと。配布されたハンドアウトや授業ノートなどをもとに講義内容を復習するとともに、参考書などを使って補足的知識を自身で調べ学習すること。また予習においても復習においても、取り上げられた哲学者本人の著作をいくつか読んでおくことが望ましい。
成績評価の方法・基準
3回の試験の合計点および平常点(減算方式)によって評価する。
履修上の留意点
板書内容だけでなく口頭での説明なども積極的にノートに取ること。なお出席は基本的にすべての回に出席することを前提とし、6回以上の欠席がある者は評価の対象としない。
課題に対するフィードバックの方法
試験に関して、答案返却時に講評を行い、問題構成の解説と解答および解答のための知識と理論の補足説明を行う。必要の場合には、講義内容の再度の確認も行う。
テキスト
特になし。
参考書
小坂国継・本郷均編著『概説 現代の哲学・思想』ミネルヴァ書房、2012年
その他、適宜講義内で紹介する。
PAGE TOP