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2020年度
科目名 東アジア政治思想A 科目コード 1531 単位数 2
担当者名 佐藤 千歳 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
社会の構造や課題を読み解く手がかりとして、社会学の草創期から現代に至る主要な論者の学説を学びながら、東アジア社会が抱える問題や可能性の分析します。
そのうえで、アジア社会との接点を探るフィールドワークを通じ、理論と社会的事象を結びつけるよう試みます。
到達目標
社会学の理論を手がかりに、日本・韓国・中国の東アジア主要3カ国の社会構造や課題を考察できるようになること。
異なる社会を客観的に比較する視点を持ち、異なる社会・文化背景を持った他者とより深いコミュニケーションをできるようになること。
授業内容
1週目 序章 社会学とはなにか。調査学習のリーダーと日程の話し合い。
2週目 1章 デュルケムの社会的事実
3週目 日本社会と中国社会の「社会的事実」+ディスカッション
4週目 5章 マルクスと資本主義批判
5週目 中国の社会主義:「馬克思」とMARXのあいだ+ディスカッション
6週目 6章 ウェーバーと理解社会学、階級、身分
7週目 日中韓、「お役所しごと」「たてわり行政」の比較+ディスカッション
8週目 6章 ウェーバーと三つの支配類型
9週目 ウェーバーの中国研究 +ディスカッション
10週目 10章 ジンメル。「社会」とはなにか
11週目 身の回りの相互作用 +テスト
12週目 ゴフマン 相互行為、演技
13週目 調査学習:多民族社会としての日本
14週目 調査学習:アイヌ民族と北海道
15週目 調査学習:民族アイデンティティの再構築へ→調査レポートの作成と提出
16週目 調査学習についてディスカッション。やむを得ず16週までの内容を実施できな かった場合は補講授業
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
毎週、予習復習に合計2時間を確保し、指定したテキストを事前に通読し、意味が分からない箇所に印をつけてください。重要だと思う箇所にはアンダーラインを引いておいてください。
授業終了後は、テキストや授業の資料を再読し、授業でとりあげた理論を使って身の回りの出来事をどこまで説明できるか、考えてみてください。
成績評価の方法・基準
授業中の質問やコメントの頻度・ディスカッションへの参加態度(約20%)、テストの成績(約50%)、および調査学習のレポート(約30%)を総合して評価します。
履修上の留意点
調査学習に参加し、すべての課題を提出し、すべてのテストを受験した履修者のみを成績評価の対象とします。
テキストを完全に理解することよりも、とにかく読み通し、疑問点や面白いと思ったことを講義での発表や質問に生かしてください。
課題に対するフィードバックの方法
テストと課題は、毎回の内容について、評価できる点と改善すべき点を個別に指摘します。
テキスト
那須寿ら編著『クロニクル社会学』(有斐閣)2268円
東アジア政治思想Bと同じテキストを使います。
参考書
瀧口夕美『民族衣装を着なかったアイヌ』(SURE)2700円