シラバス詳細
シラバス(詳細)
2020年度 |
科目名 | 異文化ゼミナール | 科目コード | 1152 | 単位数 | 2 |
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担当者名 | 見附 陽介 | 開講セメスター | 第2セメスター | 開講年次 | 1年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | 実務経験 | 無 | |
ナンバリング | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- このゼミナールでは、異文化コミュニケーションに密接に関わる“多文化主義”と“承認”の理論を扱う文献を読み通し、プレゼンテーションとグループ・ディスカッションを通じてその内容のより深い理解を得るという体験を重視する。 大学のゼミナール形式の授業に対する発展的な取り組みを重視し、テキストの読解力に加えて異文化コミュニケーションに関わる理論的な思考力の向上も目指す。対象テキストとしてはA.センプリーニの『多文化主義とは何か』とC.テイラー、J.ハーバーマス他 の『マルチカルチュラリズム』を扱い、文化間の交流に関する政治哲学的、人間学的問題として承認、アイデンティティー、権利などについて学ぶ。
- 到達目標
- ・社会文化ゼミナールで学んだリーディング・ライティングのスキルをさらに向上させる。
・ゼミナール形式の授業を通じて、グループ・ディスカッションができるようになる(オンライン形式)。
・レジュメの作成を通じて、テキストの読解と内容解釈の方法を習得する。
・異文化の間に生じる課題について理論的に分析する視点と解決に向けた規範を獲得する。 - 授業内容
- 1週目 オリエンテーション:ゼミの進め方と対象テキストについて
2週目 論文を読む①:論点を掴む
3週目 論文を読む②:内容を要約する
4週目 課題レポート:争点と自分の意見
5週目 『多文化主義とは何か』第一章第Ⅰ節
6週目 第一章第Ⅱ節/第Ⅲ節/第Ⅳ節
7週目 第一章第Ⅴ節/第Ⅵ節
8週目 第一章第Ⅶ節/第Ⅷ節/第Ⅸ節
9週目 第二章第Ⅰ節/第Ⅳ節
10週目 課題レポート:内容を総括する
11週目 『マルチカルチュラリズム』「承認をめぐる政治」(1):緒論/第一節
12週目 「承認をめぐる政治」(2): 第二節
13週目 「承認をめぐる政治」(3): 第三節
14週目 「承認をめぐる政治」(4): 第四節
15週目 「承認をめぐる政治」(5): 第五節
16週目 レポートの講評および質問の受け付け(なお、期間中に休講があった場合は補講授業を行う) - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- 見附が担当する今期の異文化ゼミナールは、基本的に前期の社会文化ゼミナールと同じ方法で全ての回でGoogle Classroomを用いたオンデマンド形式による授業を行う。内容は社会文化ゼミナールのW(リーディング&ライティング)を発展させたものになる。社会文化ゼミナールの時と同様に、対象テキストを必ず読んで予習すること。また参加者はゼミのディスカッションの内容を踏まえてその都度テキストを読み返し復習することで、論文の主張の流れをきちんと把握しておくこと。
- 成績評価の方法・基準
- 担当報告(テキスト形式)(20%)、オンライン課題(50%)、期末レポート(30%)の割合で総合的に成績評価を行う。なお出席は基本的にすべての回に出席することを前提とし、4回以上の欠席がある者は評価の対象としない。
- 履修上の留意点
- 授業では、対象テキストの内容だけでなく、関連する事象などについても積極的に調べておくこと。期末レポートでは対象テキストから学んだことと関わりがありそうな現代社会の問題について各自が自由に見解を述べることを求めるので、自分なりのテーマを探しておくこと。
- 課題に対するフィードバックの方法
- 今期は授業を全てオンライン(オンデマンド形式)で行い、レジュメや課題レポートに関するフィードバックも全てオンラインで行う。
- テキスト
- 授業内で用意する。
- 参考書
- A.センプリーニ、三浦信孝・長谷川秀樹訳『多文化主義とは何か』白水社(文庫クセジュ)、2003年。
C.テイラーほか、佐々木毅ほか訳『マルチカルチュラリズム』岩波書店、1996年。
その他、必要に応じて適宜授業内で紹介する。