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2020年度
科目名 教育心理学 科目コード 1302 単位数 2
担当者名 大友 秀人 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
将来、教員を目指す者にとって、教科指導の充実、生徒の健全育成を期するため、発達心理学、学習心理学などを含む教育心理学の素養は、欠かすことのできないものである。特に、不安定な状況にある高校期の心理に加えて、昨今の青少年の心理は尚更読み取り難いものになっている。そのため、教育指導の基礎としての生徒理解を深め、現実に即した徹底した教育を進められるような資質・能力の育成を図ることを目標に学習を進める。
到達目標
授業を受ける学生が、今まで自身が習ってきた教育や教育現場で起きている近々の問題現象を教育心理の知見で説明ができるようになること。
授業内容
1週目 教育心理学の歴史と研究領域
2週目 発達の原理(成長と発達、発達曲線、遺伝と環境)
3週目 発達段階(ハヴィガースト、フロイト、エリクソン、ピアジェ)(調査・発表)
4週目 学習の連合理論(古典的条件付け、試行錯誤説、道具的条件付け、観察学習)
5週目 学習の認知理論(洞察説、サイン・ゲシュタルト説、発達理論)
6週目 学習の情報処理理論(記憶のメカニズム、忘却のメカニズム)
7週目 学習の方法(学習方略と学習スキル、学習方略と学習スキルの指導)
8週目 学習の領域(運動機能の学習、問題解決の学習、態度の学習)(調査・発表)
9週目 学習意欲と動機付け(動機付けの理論、本能説、動因低減説、欲求階層説)
10週目 動機付けの種類(達成動機、内発的動機付け、外発的動機付け)(調査・発表)
11週目 動機付けの要因(1)(報酬、知的好奇心、原因帰属)(調査・発表)
12週目 動機付けの要因(2)(学習性無力症、自己効力感)(調査・発表)
13週目 教育測定の歩み(指導要録と通知票、評価の種類)
14週目 教育評価(ハロー効果、ピグマリオン効果)(レポート作成)
15週目 アセスメント(知能検査、学業不振)
16週目 課題へのフィードバック(但し、やむを得ず、15週目ま
での授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行う)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
予習は、テキストの事前学習を行うとともに、指示による予習課題に取り組むこと。復習は、毎時間行う小テストでできなかったところを調べておくこと。また、日頃のニュースやテレビ番組などを教育心理学の知見で判断できるように興味・関心を払うこと。
成績評価の方法・基準
成績評価は、授業態度、毎時間の課題・小テスト、レポート作成や調査・発表などにより、総合的に判断する。
履修上の留意点
授業では、対話のある授業でシェアリング(振り返り)を行い、単に知識の量を増やすことより、思考方法を獲得することを目的とする。それ故、授業中、受け身的にならず、積極的に参加することを望む。
課題に対するフィードバックの方法
テストやレポートの返却しながら、自らが今後の課題に気づけるようなフィードバックを個別に行う。
テキスト
新井邦二郎・濱口佳和・佐藤純共著『教育心理学』培風館 ¥2,000+税
参考書
必要に応じて資料配付