シラバス詳細
シラバス(詳細)
2020年度 |
科目名 | コマース研究ゼミナールⅡ | 科目コード | 1210 | 単位数 | 2 |
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担当者名 | 阿部 秀明 | 開講セメスター | 第5セメスター | 開講年次 | 3年次 |
授業の方法 | 演習 | 到達目標 | 実務経験 | 無 | |
ナンバリング | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- グローバル社会における経済や企業経営の意思決定問題を科学的アプローチにより解決することを狙いとする。加えて、問題解決のための様々な方法論(OR手法)について具体例を基に学習し、現実の社会経済やビジネス社会で発生する事象の問題点について、実証分析を通じて考察・検討する。同時に、企業経営における意思決定手法の修得を目指す。こうして修得した知識および技能を基に、自ら課題を発見し解決する能力を身につける。
- 到達目標
- 1)統計分析の理論的な理解と具体的な応用ができるように指導するとともにPCをツールとして使いこなせるように、Excelの高度な操作技法も併せて習得する。
2)公表されている経済指標を加工し、与えられた具体的な事例に対して、基本的な統計解析ができる。
3)Excelによって具体的な経済分析を実施し、その結果をレポートにまとめるとともに、PowerPointによるプレゼン資料の作成と研究報告を行う。上記1)~3)の学習目標を通じて、分析能力と応用力を養うことができる。 - 授業内容
- 1週目 ネットワーク社会とグローバル化-今後の世界経済と日本経済の行方-(グローバルビジネス下の社会と経済の行方)について概観する。
2週目 (1)世界経済の現状と今後の行方について
(2)グローバル化における日本の立ち位置とは?
3週目 世界の経済成長率の経年変化に基づき、将来の経済成長率・GDP等を統計手法を用いて予測する。EXCELによる推計。
4週目 世界の人口動態について、主にコーホート要因法を用いて分析する。そのための分析手法の習得と、実証分析として、将来における世界の人口動態の変化について予測する。EXCELによる推計。
5週目 コーホート要因法を用いて、アジア諸国の将来に向けた人口動態・人口ピラミッドを推計する。EXCELによる推計
6週目 アジア諸国の人口動態のシミュレーション分析を実施する。人口ボーナス化、オーナス化等、人口構成の変化と少子高齢社会の行方について検討する。EXCELによる推計結果を基に考察する。
7週目 コーホート要因法を基に、わが国における人口動態について分析するとともに、将来人口構成の動的変化について、シミュレーションを実施する。EXCELによる推計結果を基に考察する。
8週目 各自、分析結果をレポート・PowerPointを用いて取り纏める。
9週目 ビジネスにおける戦略的意思決定-OR技法の習得と意思決定モデル(ビジネスにおける戦略的意思決定の方法)について概観する。
10週目 ABC分析-商品ランキングを分析して効果的な戦略を考える-EXCELを用いた手法の習得(基礎編)。
11週目 ABC分析の応用として、商品販売や在庫管理に適用し、具体例を基に実証分析を行う。
12週目 Excelによる経済・経営分野の情報処理ツールとしてLP(線形計画法)を取り上げ、当該手法の習得を目指す(基礎編)。
13週目 LP(線形計画法)の応用として、輸送計画問題に適用する。例えば、最小コストで発注量を満たす計画問題や輸送配置計画への応用を行う。EXCELにおける「ソルバー機能」を習得する。
14週目 企業経営における意思決定とともに、投資効率・経営効率の計測方法と評価について、主に正味現在価値法(NPV法)、内部収益率(IRR)技法の習得を目指す。
15週目 投資の採算性評価について、実証分析を行う。応用事例として、北海道新幹線の採算性について取上げ、その投資に対する採算性の評価や経済効果について検討する。
16週目 上記報告会における研究内容についての総括とともに、報告会において課題となったポイントについて講評・解説などフィードバックを行う。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行います。 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- 予習:予めWebサイトにおいて公開されているゼミの内容(シラバス)を確認し、各回の学習内容に合わせた配布資料(ゼミ最初のガイダンスで指示)を閲覧して下さい。なお、実際に統計分析を行う際には、予め、本学のe-Learningシステムである「CoursePower」内の講義一覧からコマースゼミナールを選択し、演習で使用する資料等の教材(PDFファイル)をダウンロードし、事前に内容等を確認するようにしてください。
- 成績評価の方法・基準
- 分析結果に関した報告(PowerPointによるプレゼンテーション)により総合的に評価する。
- 履修上の留意点
- ・私語や遅刻等で注意を受け、改善の兆しがない者は不合格となることがあります。
・予習・復習等の学習のため、CoursePower内から資料をダウンロードして利用してください。 - 課題に対するフィードバックの方法
- 講義内で実施する確認問題の講評に加え、報告会におけるポイントとなる主な課題に対するフィードバックを含め講評・解説を併せて実施します。
- テキスト
- ゼミ最初のガイダンス時に指示しますが、随時自作の資料を配付します。また、本学のe-Learning システムである「CoursePower」内の講義一覧からコマースゼミナール科目を選択し、演習で使用する資料等の教材(PDFファイル・Excelデータ)を必要に応じダウンロードしてください。
- 参考書
- 特に指定しないが、阿部秀明・他著『地域経済強靭化に向けた課題と戦略』「共同文化社」,2018年、必要に応じ指示する。