シラバス詳細
シラバス(詳細)
2020年度 |
科目名 | 人的資源管理論Ⅰ | 科目コード | 1203 | 単位数 | 3 |
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担当者名 | 堤 悦子 | 開講セメスター | 第4セメスター | 開講年次 | 2年次 |
授業の方法 | 講義 | 到達目標 | 実務経験 | 無 | |
ナンバリング | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- この講座は,経営学の4資源のうちの「人」という資源のマネジメント論を考察します。企業は,人をどのように動かしていけば,効率的な収益をあげることができるか,それが今は重要な社会的な課題になっています。今回は「エンプロイヤビリティ=雇われ方」も踏まえ、就職活動にもプラスになる理論を踏まえた内容の講義にします。基本的な理論を理解しましょう。
- 到達目標
- 経営における人の問題をマネジメントの視点で理解することができるようになるのがこの講義の到達目標です。企業とは何か,企業はどのような人材をもとめているかを議論し考察しながら学習を進めます。設定した課題に対して受講者が首尾一貫した文章が書けるようになることを到達目標にします。
- 授業内容
- 1週目 ガイダンス・人的資源管理とは何か。
人的資源管理の歴史,理論
2週目 企業経営と人事労務管理─人事労務管理の機能と担い手
3週目 雇用管理─人と仕事の結びつき
4週目 企業内における格付け制度と昇進管理─人事制度とその運用
5週目 賃金管理─給与決定の仕組み
6週目 労働時間管理─労働サービスの供給量と供給のタイミングの管理
7週目 能力開発─能力を高める意義と方法
8週目 非正規従業員と派遣労働者─コンティンジェント・ワーカー
9週目 従業員の生活支援─企業の福利厚生制度
10週目 労使関係管理─労働者の権利をいかに守るか
11週目 日本の企業の現状
業界研究と個別企業の抽出
12週目 現在の日本の労働問題(次週の招聘講師が決まっている場合は,個別事例)
非正規社員の処遇に関して,ハラスメントのない企業とは
13週目 企業訪問または企業の人事部の方の講演
質疑応答と人的資源管理からの提案
14週目 企業の人的資源管理に関する討論・総括
新規学卒者一括採用の問題点,討論。就職活動のための準備
15週目 国際人的資源管理
16週目 それまでの講義のまとめ
人的資源管理の検定にむけた過去問演習 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- 講義はZoomで基本理解に資する内容を解説しますので、次回までに自身の熟達度を指定した課題を解いて示してください。欠席者にも、講義の課題部分を示しますので、課題を解いて次の回に臨んでください。
- 成績評価の方法・基準
- 課題の点数を積み上げていき,最終的に100点換算して評価します。
漫然と講義に出席しても単位はありません。課題の平均点が合格点に満たない人は,個別指導やレポートに替えるなど自身の問題として早い段階で、穴埋めをしてみて、遠隔でも相談してください。真摯に努力したことなどを総合して評価します。 - 履修上の留意点
- 来年度履修できる人的資源管理Ⅱは,就職活動の実際を視野に入れた実践的講座となり,その架け橋となるのがこの講座だという位置づけです。前回の人的資源管理の場合は,協力企業が、採用面接の側のインターンシップをさせてくれました。来年はまだ不確かですが、今回も多少イレギュラーな事態が皆さんのためのものとして発生し、その時交通実費が生じるかもしれないことをご了承ください。
- 課題に対するフィードバックの方法
- テストや学生の発表で,必ず本人自身がフィードバックできるように,それを教員側がチェックしてアドバイスできるようにします。
- テキスト
- 佐藤博樹・藤村博之・矢代充史『新しい人事労務管理第6版』(有斐閣)
- 参考書
- 上記テキストは、最新版であるために選定しています。講義の進み具合、皆さんの理解度に沿ったうえで、途中で参考書を指定します。(矢代氏の単著
『人的資源管理』を予定)