シラバス(詳細)

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2020年度
科目名 アジア比較文化論 科目コード 1169 単位数 2
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 実務経験
授業のねらい
 本学では3年生や4年生から新しい外国語を学ぶこともできます。外国語を身につけて、アジアの国々を旅してみませんか。きっとそれぞれの国でそれぞれ違った体験をすることができるでしょう。さて、皆さんはそれぞれ異なる理由を単純に「文化の違い」と片付けていませんか?しかし、その違いはなぜ生じたのでしょうか。過去に同じような出来事を経験してもその後の歴史が大きく異なる理由は何でしょうか。「文化」という言葉でわかったような気になっている事柄をもう一度考え直してみることで、一層理解が深まるはずです。
 本講義では経済学的な見方(ゲーム論含む)に基づいて文化の発生や分岐を考えてみたいと思います。結論の妥当性は皆さん自身に判断してもらうしかありませんが、数学的論理の現実への応用は思考の幅を広げるものと期待できます。
到達目標
 ビジネスの分野ではアジアの国や地域との交流はますますさかんになっています。一方で、近年の日本は中国や韓国との衝突も増えています。領土・領海をめぐっての紛糾や歴史認識の違いからくる文化摩擦なども絶えません。良好な関係を形成するにはどうしたらいいのでしょうか。
 本講義ではアジアを中心に国内外の歴史や事例をゲーム論など理論的背景とあわせて紹介します。「文化」を理論的に理解し、他者に自身の考えを説明できる力を身につけてもらいたいと思います。
授業内容
1週目 ガイダンス:アジアの中の日本
2週目 文化とは何か―歴史、慣習、言語、宗教、芸術、…
3週目 個人的体験―異文化で生活するということ
4週目 国際交流と相互理解のすすめ
5週目 文化と社会・経済との関係
6週目 社会システムと価値観の関連性
7週目 規範(ルール)の形成から文化へ
8週目 均衡としての文化―ゲーム理論からのアプローチ
9週目 適応過程としての文化―歴史的・進化的アプローチ
10週目 グローバリゼーションと文化の変容
11週目 日本の中の文化摩擦:「ひとつの日本」という幻影
12週目 経済文化交流のすすめ(1):日中関係の歴史的変遷
13週目 経済文化交流のすすめ(2):日中間の文化摩擦
14週目 アジアとのかかわり方を考える(1):地域レベルでの交流
15週目 アジアとのかかわり方を考える(2):地域貿易協定
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学習(予習・復習)等の内容
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。隔週程度で課題(小レポート)を提出してもらいます。小レポートは次回講義の最初に解説を行いますので、自分で書いた内容について良く考えておいてください。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。
 それぞれに三時間程度を使ってください。
成績評価の方法・基準
平常授業の提出カードと発言と小レポート(30%)。
学期末テストの成績(70%)。学期末テストは論述式で、配布資料及び自筆ノートの持ち込み可。なお、3分の2以上の出席が満たされない場合、受験は認められません。期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、疑問等あれば直接研究室まで確認に来てください。
履修上の留意点/課題に対するフィードバックの方法
 試験は理解度を測る問題が中心になるので、配布した資料の内容を書き写すだけでは合格は困難です。講義中の説明をノートに取り、できるだけ当日中に復習することを勧めます。わからない部分があれば、自分で調べたり直接教員に聞くようにしてください。できるだけすべて対応できるよう努めます。
テキスト
特にありません。レジュメを配布します。
参考書
・加藤弘之『「曖昧な制度」としての中国型資本主義』NTT出版、2013
・Ha-Joon Chang, Bad Samaritans, Random House Business, 2008
・青木昌彦/岡崎哲二/神取道宏『比較制度分析のフロンティア』NTT出版、2016
他、適宜紹介しますが、皆さんからも提案があれば教えてください。