シラバス(詳細)

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2020年度
科目名 異文化ゼミナール 科目コード 1152 単位数 2
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第2セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
 大学生になって半年、みなさんの顔つきもだいぶ変わってきたでしょう。
 他方で、半年もたつと、そろそろ初心を忘れて、だらけてくる頃ではありませんか。何を勉強したらよいかわからなくなったら、とりあえず外国語を一生懸命やってみてはいかがでしょう。英語が向いていないと思う人は中国語を始めてもいいでしょう。
 専門知識としては経済学的な見方にも触れるべきでしょう。結論の妥当性は皆さん自身に判断してもらうしかありませんが、数学的論理の現実への応用は思考の幅を広げるものと期待できます。
 戦後の日本は廃墟のなかから立ち上がり、めざましい経済発展をとげ、比較的安定した社会をきずいてきました。しかし、他方では環境汚染、バブル経済、原発事故など、多くの課題も経験してきました。
 そのような正と負の経験をみなさんと共有することによって、日本やアジアの今後のめざすべき方向を見出すことができるのではないでしょうか。
 皆さんの考えはさまざまでしょうが、ゼミ生同士の対話を通じて、それぞれがアジアの発展に向けて新たな地平を目指せればと考えます。
到達目標
1.近現代日本の社会・経済について概要を理解すること。
2.近現代日本とアジアの関係について概要を理解すること。
3.今後の国際的関係の構築に向けて、自分なりの見解を述べることができる。
以上の目標を達成した上で、実際に異文化(海外など)を体験するすることが望ましい。
授業内容
1週目 ガイダンス:ゼミの進め方と発表順の決定
2週目 1:日本経済の戦後復興と冷戦体制
3週目 2:高度成長とバブル経済
4週目 3:日本型資本主義の特徴とその変化
5週目 4:資本主義と社会主義
6週目 5:戦後アジア経済の変遷
7週目 6:日本と中国の経済的関係
8週目 7:中国の改革開放と急速な発展
9週目 8:アジア諸国の発展と課題
10週目 9:グローバル経済の中のアジア(1)グローバル化
11週目 10:グローバル経済の中のアジア(2)多様化
12週目 発表(本講義のテーマの範囲内で自由テーマ)
13週目 発表(本講義のテーマの範囲内で自由テーマ)
14週目 発表(本講義のテーマの範囲内で自由テーマ)
15週目 発表(本講義のテーマの範囲内で自由テーマ)
16週目 全体ディスカッション及びフィードバックレポートの作成(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 発表者はA3で1枚程度のレジュメ(あるいは報告動画)を作成します。
全員が毎回、前もって資料を読んで(あるいは視聴して)、問題点を整理してきて下さい。
成績評価の方法・基準
事前の資料調査、作成された発表等:20%、自由発表のプレゼンテーション:30%
議論への参加姿勢(発言など):20%、口頭発表に対するフィードバックレポート等:30%
履修上の留意点
 ゼミは全て出席して、ゼミの仲間と議論し合うものですので、3分の2以上の出席が評価の前提です。
 本ゼミは中国への留学を予定している学生を主な対象としています。特に中国の経済面に関心があり、理論的背景と併せて取り組みたいという人に集まっていただきたいと思います(政治や文化に関心が強い人は佐藤千歳先生の同名講義を選ぶといいでしょう)。そのため、講義資料や講義内容に中国語表現が含まれることもありますので、他言語履修者は注意してください。
 本ゼミはMEETによるリアルタイム講義を中心としますので(一部オンデマンド形式もあり、状況によっては対面も考えますが)、原則的に講義時間はインターネットに接続できる環境を確保するようにしてください。また、講義前後で他の対面講義を履修する場合、移動時間に余裕を持った履修を行うよう注意してください。
課題に対するフィードバックの方法
 提出課題については次の回に解説を行いますので、内容を忘れないようにしてください。発表の内容については、可能な限りその時間内に全体評価を行いますが、個別に質問してもらえれば、より詳細な説明も行います。
テキスト
皆さんの希望を聞き、適宜決めます。
参考書
・梶谷懐『中国経済講義』中公新書、2018
・加藤弘之『「曖昧な制度」としての中国型資本主義』NTT出版 2013
他、テーマごとに紹介しますが、興味があるものがあれば皆さんからも提案してみてください。