シラバス(詳細)

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2020年度
科目名 日本近代とアジアB 科目コード 1125 単位数 3
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第2セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 実務経験
授業のねらい
 本講義は、高校の日本史よりも広く深い全体像として日本近現代史を捉えられるようになることを目的とします。そのために近代日本の成り立ちを理解する上で必要となる幾つかのテーマについて紹介し、現代へとつながる社会・経済的変遷について、通説とそれに対する疑問点を探っていきます。後期は第二次大戦終結から現在までを対象として、主に経済学的視点から話を進めます。数学的表現も用いますが、ほとんどは義務教育の範囲内で、それを超える内容については講義中に説明しますので、数学に苦手意識がある人もあきらめないで挑戦してみてください。
 最近は、歴史認識などをめぐる周辺アジア諸国との軋轢の報道に多く接する機会があると思われます。雑多な情報にまどわされずに、自分自身で考える力を養ってもらいたいと希望します。講義では外務省勤務経験も交えて、理論と現実の両面で理解を深めてもらいたいと希望します。
到達目標
1.日本近現代史に関する基礎知識について理解する。
2.近現代の日本の発展を諸外国との関係の中で理解する。
3.日本近現代史に関する諸学説や資料をもとに、論理的に分析し、説明することができる。
これらの目標を達成することで、国際社会における生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解できるようにする。
授業内容
1週目 ガイダンスと前期の復習
2週目 戦後日本の経済的状況
3週目 傾斜生産方式と日本の経済計画
4週目 朝鮮戦争と特需
5週目 アジア諸国の独立
6週目 景気循環と高度経済成長
7週目 産業政策と貿易摩擦
8週目 社会主義の崩壊と移行経済
9週目 アジア経済の発展
10週目 バブル経済とその崩壊
11週目 アジア通貨危機と金融危機
12週目 ICTとグローバリゼーション
13週目 新興経済(中国・インド)の躍進
14週目 アジアの新たな国際分業体制
15週目 課題と展望
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学習(予習・復習)等の内容
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。隔週程度で課題(小レポート)を提出してもらいます。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。内容や各人の関心にもよりますが、三時間程度を目安として下さい。
成績評価の方法・基準
 平常授業における毎回の発言と小レポート(30%)。
学期末テストの成績(70%)。学期末テストは論述式で、配布レジュメ及び自筆ノートの持ち込み可。
 なお、試験受験資格は開講回数の2/3以上の出席とし、それ以下の場合は受験を認めません。
 期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、疑問等あれば直接研究室まで確認に来てください。
履修上の留意点/課題に対するフィードバックの方法
 各回の講義内容がその次の回以降の内容の前提になっており、欠席すると講義全体の理解が困難になるので、可能な限り欠席はしないようにしてください。また、講義中に私語をやめない人、筆記用具を持参していない人には退室を命じますので、注意してください。
 試験は暗記よりも理解度を問うものが中心ですので、資料の内容を書き写すだけでは合格は困難です。わからなかった部分をそのままにせず、自分で調べるか直接教員に聞くようにしてください。できるだけすべて対応できるよう努めます。
テキスト
とくになし。参考資料を配布します。
参考書
・三橋規宏/内田茂男/池田吉紀『新・日本経済入門』日本経済出版社2015
・三重野文晴/深川由起子 編著『現代東アジア経済論』ミネルヴァ書房、2017
・遠藤環/伊藤亜聖/大泉啓一郎/後藤健太 編『現代アジア経済論』岩波新書、2018年
・三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』岩波新書、2017年
このほか毎回の講義で関連する文献を紹介することもあります。