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2020年度
科目名 日本近代とアジアA 科目コード 1124 単位数 3
担当者名 舛田 佳弘 開講セメスター 第1セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 実務経験
授業のねらい
 本講義は、高校の日本史よりも広く深い全体像として日本近現代史を捉えられるようになることを目的とします。そのために近代日本の成り立ちを理解する上で必要となる幾つかのテーマについて紹介し、現代へとつながる社会・経済的変遷について、通説とそれに対する疑問点を探っていきます。主に経済学的視点から話を進めますので、数学的表現も用いられますが、多くは義務教育の範囲内です。一部高校相当の内容も含まれますが、必要に応じて解説を加えます。
 最近は、歴史認識などをめぐる周辺アジア諸国との軋轢の報道に多く接する機会があると思われます。雑多な情報にまどわされずに、自分自身で考える力を養ってもらいたいと希望します。講義では外務省勤務経験も交えて、理論と現実の両面で理解を深めてもらいたいと希望します。
到達目標
1.日本近現代史に関する基礎知識について理解する。
2.近現代の日本の発展を諸外国との関係の中で理解する。
3.経済学の基礎概念にもとづき、日本近現代史について論理的に分析し、説明することができる。
これらの目標を達成することで、国際社会における生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解できるようにする。
授業内容
1週目 ガイダンス―本講義の概要と受講に際しての諸注意
2週目 近世日本と周辺の状況 
3週目 日清戦争以前の日本とアジア
4週目 比較優位の原理と貿易の拡大
5週目 植民地交易と政策
6週目 日清戦争以後の日本とアジア+台湾統治政策
7週目 日露戦争と韓国併合
8週目 第一次世界大戦と日本
9週目 戦間期の日本とアジア
10週目 世界恐慌と金融危機
11週目 満洲事変と日中戦争
12週目 第二次世界大戦と「満洲国」
13週目 アジア・太平洋戦争と戦時統制経済
14週目 終戦から冷戦体制へ
15週目 資本主義経済VS社会主義経済
16週目 期末試験及び解説(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。)
準備学習(予習・復習)等の内容
 毎回の授業では、理解しやすいようレジュメを配布します。隔週程度で課題(小レポート)を提出してもらいます。
 予習としては、講義終了時に次回のテーマについてキーワードを挙げますので、各人で調べて整理しておいて下さい。復習は講義資料に基づいてわからなかった語句や事例を自分で調べるようにしましょう。内容や各人の関心にもよりますが、三時間程度を目安として下さい。
成績評価の方法・基準
 平常授業における毎回の発言と小レポート(30%)。
学期末テストの成績(70%)。学期末テストは論述式で、配布レジュメ及び自筆ノートの持ち込み可。
 なお、試験受験資格は開講回数の2/3以上の出席とし、それ以下の場合は受験を認めません。
 期末試験の結果については、採点が終わり次第掲示しますので、必ず確認し、疑問等あれば直接研究室まで来てください。
履修上の留意点/課題に対するフィードバックの方法
 各回の講義内容がその次の回以降の内容の前提になっており、欠席すると講義全体の理解が困難になるので、可能な限り欠席はしないようにしてください。また、講義中に私語をやめない人、筆記用具を持参していない人には退室を命じますので、注意してください。
 試験は暗記よりも理解度を問うものが中心ですので、資料の内容を書き写すだけでは合格は困難です。わからなかった部分をそのままにせず、自分で調べるか直接教員に聞くようにしてください。できるだけすべて対応できるよう努めます。
テキスト
とくになし。参考資料を配布します。
参考書
・ミュルダール『アジアのドラマ―諸国民の貧困の一研究(縮約版)』東洋経済新報社、1974年
・水島司、加藤博、久保亨、島田竜登 編『アジア経済史研究入門』名古屋大学出版会、2015
・三谷太一郎『日本の近代とは何であったか』岩波新書、2017年
このほか毎回の講義で内容に関連する文献を紹介します。