加藤 由紀子(北海商科大学教授)

デンマークの童話作家ハンス・アンデルセンの出世作「即興詩人」はイタリアの旅行体験を綴ったものだといわれています。彼は「旅をすることは生きること」という名言を残しています。実際には失恋を癒す旅だったり自己逃避の旅であったりもしたようですが、いずれにしても旅の経験がなければ数々の名作は生まれなかったかもしれません。
古代から続いていた旅のなかで、観光は10億人を超える国際観光客を擁する世界最大の産業となりました。凄まじい勢いで変容する観光の諸現象を多面的に読み解きながら、その振興方策を研究し、少しでも地域社会へお返しすることが最終目的だと考えています。
プロフィール
札幌市出身 日本航空で航空ビジネスに従事後、専門学校や大学で観光教育に携わり現在に至る。研究分野はグリーンツーリズム、観光サービス。