商学はビジネスの実践的な学問

経済学の基礎や経営学を身につけつつ有機的に専門分野を磨きあげます

「商学」とは、実際のビジネスを研究対象とする学問です。その原点はモノの売り買いをする商いで、具体的には商品を生産者から消費者へ動かす流通、お金を融通し利益を得る金融などです。商学の根本を成すこれらの機能に加え、実社会では市場経済のもとで企業経営が存在することによって世の中のビジネスは成り立っています。
すなわち、実学としての商学を深く理解するためには、市場システムを研究する経済学を基礎に、企業の活動を研究する経営学を知ることが不可欠なのです。そこで本学商学部では、「実社会で活躍する優れたビジネスパーソンを育成するための商学」という大きな視点から、経済学や経営学の学びにも力を入れその成果を踏まえた上に商業・流通・金融の商学の実務を学んでいく、学問を有機的に結びつけた教育プログラムを構成しています。
ただし経済学や経営学が大切とは言っても、経済学部のように複雑な数式モデルを次々と扱うことはほとんどありませんし、経営学部のように組織の運営や管理の仕方について延々と話しを聴くこともありません。
本学では学生それぞれが、自らの興味関心からグローバルに活躍できる将来を実現するため、ビジネスを総合的に学ぶ商学科と国内外の人の観光行動に商機を見いだす観光産業学科の2つの専門学科を設けています。

商学科

人、モノ、金、情報の流れからビジネスを総合的に学ぶ

モノやサービスの販売は、製造と小売りだけでない様々な分野の業務が複雑にからみあうことで成り立っています。顧客のニーズを把握し商品開発に生かすマーケティングや陸海空運を駆使した流通システム、現金や証券の取引を行う金融のほか、貿易、企業経営、会計など、あらゆる分野の商品の流れを総合的に理解していくことが商学科の学びです。

観光産業学科

人が動くことで生まれるビジネスチャンスを研究する

近年著しい圏内・海外旅行の増加や、アジア地域を中心とした外国人観光客数の急増は、人が移動し宿泊し飲食し買い物をする、そこに生まれるビジネスチャンスが増加していることを意味しています。観光産業学科は、こうしたチャンスの一つ一つを、商学をベースにして行政、地理、地域振興など様々な学問分野のアプローチから研究していきます。