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2020年度
科目名 研究関連特殊研究 科目コード 8112 単位数 2
担当者名 田辺 隆司 開講時期 1後 開講年次 1年次
授業の到達目標及びテーマ
 (1)自然環境や文化財の保護等の環境配慮活動が、持続可能な観光振興に果たす役割をまとめることによって、観光地における環境政策の意義を理解できるようになる。(2)大学院生の個々人が観光開発に関わる問題点について建設的な意見を持つことができるようになる。(3)当科目のテーマである「地域観光振興と環境政策の戦略的関係」について自分の考えをもつことができるようになる。
授業の概要
 観光開発がどのような環境問題を誘発させるのかを検証します。また、観光地における戦後の開発行為(新全国総合開発計画やリゾート法等)を対象として、環境問題に対する国や地方自治体の政策・施策を追究し、その成否や原因・背景を明らかにします。さらに、近年のニューツーリズムの進展や世界自然遺産の登録への官民の活動を通して、環境に配慮した観光形態と地域振興について修得します。
授業計画
1週目 環境政策の社会的背景(R.カーソン「Silent Spring」、ローマ・クラブ「成長の限界」等)
2週目 日本の環境政策の変遷(公害対策基本法から環境基本法へ、産業型から都市生活型公害への対応)
3週目 観光開発と行政の対応1(観光振興との対立の構図:自然環境保全法制定、環境庁発足)
4週目 観光開発と行政の対応2(観光振興との融和の構図:都市景観条例、生物多様性保全再生事業)
5週目 日本における環境政策と時代背景に関わる概括
6週目 日本の観光政策の変遷(観光基本法から観光立国推進基本法へ、オルタナティブツーリズムの登場)
7週目 観光地造成と環境政策(景観論争:観光地における景観の機能。景観権の社会的認知度)
8週目 観光地におけるエコツーリズム(マスエコツーリズムによる自然破壊と環境保全策) +定期試験、レポート
9週目 世界遺産登録によるオーバーツーリズムと自然環境・資源の保護、観光公害に対する地域住民の生活保障
10週目 地域における観光振興と環境保全の両立に関わる概括
11週目 行政による新たな地域観光振興の形態(ニューツーリズムの現状と課題)
12週目 観光振興と産業観光(観光資源としてのバイオマスタウン構想の意義を探る)
13週目 観光振興と文化観光(観光客が知的欲求を満たす「歴史や伝統」の本質を探る)
14週目 観光振興とヘルスツーリズム(健康保養地の環境保全、ドイツ「クアオルト」に学ぶ)
15週目 地域における観光振興と環境政策の戦略的関係に関わる概括 +定期試験、レポート
16週目 全体の補足説明、定期試験とレポートのフィードバック(返却、講評)を行います。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行います。
テキスト
・授業時に自作の教材(プリント)を配布します。また、参考文献等を収集しテキストとして使用します。
参考書・参考資料等
・田辺隆司『地方行政の環境政策手法と観光資源マネジメント』(HINAS) 2,800円
・細田衛士『環境と経済の文明史』(NTT出版) 1,800円
成績評価の方法・基準
・成績評価は70%以上授業に出席した履修者を対象とし、2回の定期試験とレポートの結果で判定します。
・成績評価に当たっては、受講態度も考慮して判定することがあります。