シラバス(詳細)

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2022年度
科目名 現代中国経済論 科目コード 1167 単位数 2
担当者名 伊藤 昭男 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
歴史、風土の違いから中国経済を理解するには、欧米経済とは異なる思考軸を必要とする。本講義では、中国の制度的「曖昧性」の観点から中国経済を理解することがねらいである。
到達目標
中国経済における「曖昧性」を理解することによって中国経済・ビジネスの特色を認識するできるようにする。
中国経済・ビジネスの特色を欧米や日本と比較できるようにする。
授業内容
1週目 イントロダクション(講義の概要・方針、テキスト序章、など)
2週目 「曖昧な制度」とは何か−制度をどう捉えるか
3週目 「曖昧な制度」とは何か−「曖昧な制度」をどう捉えるか
4週目 「曖昧な制度」はいかに形成されたか−歴史、風土と社会主義の実権
5週目 進化する土地の集団所有−請負制から土地株式合作社へ
6週目 市場なき市場競争のメカニズムー成長至上主義からの脱却
7週目 混合至上主義のガバナンスーナショナル・チャンピオンを創り出す
8週目 中国式イノベーションー「曖昧な制度」が促進する技術革新
9週目 対外援助の中国的特質−対外援助の実績と評価。『第1回試験』
10週目 対外援助の中国的特質−グローバル・スタンダードへの挑戦か
11週目 腐敗の政治経済学−「曖昧な制度」がもたらした成長と腐敗
12週目 中国の格差問題を考える−「曖昧な制度」は格差を拡大したか
13週目 中国経済学の展望−資本主義の多様性、「中国的なるもの」をめぐって
14週目 中国経済学の展望−中国経済学の到達点と展望
15週目 講義全体の要点復習。『第2回試験』
16週目 試験の講評。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行う。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
予習:講義予定に沿って事前にテキストを予習しておくこと(60分)。
復習:テキストおよび講義ノートを中心に復習し、要点を把握しておくこと(30分)
成績評価の方法・基準
2回の試験結果で評価する。
履修上の留意点
成績評価は原則10週以上授業に出席した学生を対象とする。
講義に関する連絡事項はCoursePowerを通じて行うので、その都度確認すること。
課題に対するフィードバックの方法
試験の講評を実施する。個人別試験結果については希望する者に対応する。
テキスト
加藤弘之『中国経済学入門−「曖昧な制度」はいかに機能しているか』
(名古屋大学出版会)2016年 4950円
参考書
岡本隆司『近代中国史』(ちくま新書 1019)2013年 880円