シラバス（詳細）

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2022年度
科目名 観光研究ゼミナール�� 科目コード 1236 単位数 2
担当者名 郭 倩 開講セメスター 第7セメスター 開講年次 4年次
授業の方法 演習 到達目標 実務経験 無　
ナンバリング ※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照
授業のねらい
1980年代の日本は、空前のリゾートブームと言われ、豊かな余暇生活を夢見る人は多いが、その現実は、現代日本の歪みを反映している。金余り現象と「リゾート法」によって巨大開発の波が、日本全国を襲い、自治体による開発誘致で土地を奪われた地方の疲弊は深刻である。本ゼミでは、テキスト『リゾート列島』を輪読しながら、「日本型」開発の社会病理性を指摘し、人間と自然とが共存する理想のリゾートライフの途を探ることを目的とする。
到達目標
1.テキストに基づき、リゾート開発の歴史と現状、及びその背景にある社会的問題を理解する。
2.教科書を熟読、要約し、文書の読解力と構成力を向上する。
3.グループディスカッションとプレゼンテーションを通して、コミュニケーション力の向上を図る。
授業内容
1週目 オリエンテーション（講義の進め方、テキスト序章「リゾートのいま」、第一章の一）
2週目 第一章　欧米リゾートの潮流　二、北欧のリゾート文化
3週目 第一章　欧米リゾートの潮流　三、イギリスのリゾートと田園ホリデー
4週目 第一章　欧米リゾートの潮流　四、フランスのバカンス
5週目 第一章　欧米リゾートの潮流　五、アメリカン・リゾートの系譜と類型
6週目 第二章　開発のリゾート　一、舶来のリゾート・軽井沢
7週目 第二章　開発のリゾート　二、突然の投資ブーム
8週目 第二章　開発のリゾート　三、リゾート錬金術
9週目 第二章　開発のリゾート　四、ベールをはぐ
10週目 第三章　社会病理のリゾート　一、「土貨」の経済
11週目 第三章　社会病理のリゾート　二、「富国貧民」の余暇生活
12週目 第三章　社会病理のリゾート　三、民活時代のリゾート開発
13週目 第四章　再生のリゾート　一、ルーラル・ツーリズムの潮流
14週目 第四章　再生のリゾート　二、田園リゾートの模索
15週目 第四章　再生のリゾート　三、21世紀の農村ともう一つのリゾート開発
16週目 第四章　再生のリゾート　四、すべての地域が生き生きと
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間
予習：インターネット等の媒体からリゾートと観光の関連情報を収集し、テキストの該当章節を熟読し、要約レジュメを作成するなどの事前準備を行う（90分程度）。
復習：テキストの章節に基づき、講義内容をノートに整理し、講義を振り返る（60分程度）。
成績評価の方法・基準
担当報告のプレゼンテーション　60％
講義中の発言・グループディスカッションなど　40％
履修上の留意点
遅刻や私語、飲食などの迷惑行為を慎むこと。
予め担当報告を決め、報告者にレジュメの作成と報告を行ってもらい、それをもとにして全員で議論する。
また、全体の講義の進捗にかかわるので、報告担当される週のゼミには如何なる理由でも欠席は認めないので、指定されたレジュメ要約報告やプレゼンは必ずしっかり完成して、出席すること。
課題に対するフィードバックの方法
授業中の質問・課題に対するフィードバックは適宜コメントを行う。
報告・プレゼンテーションに対する評価・フィードバックは講義後半において時間を設けて行う。
テキスト
佐藤誠著『リゾート列島』（岩波新書）580円
参考書
特になし