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2022年度

科目名	観光研究ゼミナールⅠ	科目コード	1233	単位数	2
担当者名	郭倩	開講セメスター	第4セメスター	開講年次	2年次
授業の方法	演習	到達目標		実務経験	無
ナンバリング		※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: 日本では、二十代の出国者数は一九九六年にピークを迎え、十年あまりで半減したが、それは若者の変化の問題ではなく、海外旅行の形も、大きく変わってきたのである。本ゼミでは、テキスト『ニッポンの海外旅行――若者と観光メディアの50年史』を輪読しながら、『何でも見てやろう』、「地球の歩き方」、『深夜特急』、「猿岩石」など、時代を象徴するメディアとそれらが生まれた社会状況を分析し、日本の若者が海外をどう旅してきたのかを振り返、現在の海外旅行が孕む問題の本質を、社会学的アプローチで明らかにすることを目的とする。
到達目標: 1.テキストに基づき、海外旅行の歴史と現状、及びその背景にある社会的問題を理解する。
2.教科書の文書を熟読、要約し、文書構成力を向上する。
3.グループディスカッションとプレゼンテーションを通して、コミュニケーション力の向上を図る。
授業内容: 1週目オリエンテーション（講義の進め方、テキスト「はじめに」、第1章の1）
2週目第1章　「海外」と「観光」の系譜　2日本にとっての「海外」はどこか？
3週目第1章　「海外」と「観光」の系譜　3日本の「観光」旅行の二大特徴
4週目第2章　「歩く」旅の源流―1960ｓ　1『何でも見てやろう』の60年代
5週目第2章　「歩く」旅の源流―1960ｓ　2「節約旅行」という思想
6週目第2章　「歩く」旅の源流―1960ｓ　3「歩く」ことの価値転換
7週目第3章　日本の若者たちが、ヨーロッパを歩き出す―1970ｓ　1学生が歩きはじめた70年代
8週目第3章　日本の若者たちが、ヨーロッパを歩き出す―1970ｓ　2「地球の歩き方」とバックパッカー
9週目第3章　日本の若者たちが、ヨーロッパを歩き出す―1970ｓ　3貧乏旅行の商品化
10週目第4章　『深夜特急』に乗って、アジアを「発見」する―1980ｓ　1格安航空券と旅行情報誌の80年代
11週目第4章　『深夜特急』に乗って、アジアを「発見」する―1980ｓ　2『深夜特急』と第二世代のバックパッカー
12週目第4章　『深夜特急』に乗って、アジアを「発見」する―1980ｓ　3プラザ合意後の海外旅行ブーム
13週目第5章　海外で「日本」を生きる―1990ｓ　1ビンボー旅行の90年代
14週目第5章　海外で「日本」を生きる―1990ｓ　21996年の爆発と到達点――猿岩石ブームの影響
15週目第5章　海外で「日本」を生きる―1990ｓ　3個人旅行の成熟と迷走のはじまり
16週目第6章「買い・食い」中心の短期旅行、やがて旅行離れ―2000ｓ
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: 予習：インターネット等の媒体から海外旅行と観光メディアの関連情報を収集し、テキストの該当章節を熟読し、要約レジュメを作成するなどの事前準備を行う（90分程度）。
復習：テキストの章節に基づき、講義内容をノートに整理し、講義を振り返る（60分程度）。
成績評価の方法・基準: 担当報告のプレゼンテーション　60％
講義中の発言・グループディスカッションなど　40％
履修上の留意点: 遅刻や私語、飲食などの迷惑行為を慎むこと。
予め担当報告を決め、報告者にレジュメの作成と報告を行ってもらい、それをもとにして全員で議論する。
全体の講義の進捗にかかわるので、報告担当される週のゼミには如何なる理由でも欠席は認めないので、指定されたレジュメ要約報告やプレゼンは必ずしっかり完成して、出席すること。
課題に対するフィードバックの方法: 授業中の質問・課題に対するフィードバックは適宜コメントを行う。
報告・プレゼンテーションに対する評価・フィードバックは講義後半において時間を設けて行う。
テキスト: 山口誠著『ニッポンの海外旅行――若者と観光メディアの50年史』（ちくま新書）780円
参考書: 特になし