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2022年度
科目名 流通論 科目コード 1415 単位数 2
担当者名 高宮城 朝則 開講セメスター 第5セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
われわれが日常的に行う買い物や消費行動の背後には、複雑で多様な流通の仕組みが存在している。商品の社会的流通の仕組みは、経済における生産と消費を結びつける役割を担っている。そこでは多くの担い手が様々な活動を行っており、その集積が市場を形成し、経済・社会の基盤をなしている。本授業は市場の構造と動態について流通論の立場から講義を行い、流通・マーケティング現象をよりよく理解するための基礎知識を習得することを目的とする。授業では流通にかかわる理論と実例を取り上げ、受講者に課題作成を求め、授業でのその報告とディスカッションを行う。これにより現象を理論的にとらえる思考方法の習得をめざす。
到達目標
流通システムの役割と構造について基礎知識が身につく。
流通の主要な担い手である卸売業と小売業について、現実世界における動きを流通論の理論・概念で説明できる。
現実世界における動きから流通論に新たな知見を加えることができる。
授業内容
1週目 ガイダンス(授業の内容、進め方)、流通の原理(1)流通システムの役割・タスク
2週目 流通の原理(2)流通フロー、流通の産出と機能
3週目 流通の事例分析(1)新業態の開発
4週目 流通の構造(1)流通フロー・機能と流通構造
5週目 流通の構造(2)流通構造の生成要因
6週目 流通の事例分析(2)専門小売業の成長
7週目 商業、商業者(1)商業の存立基盤
8週目 商業、商業者(2)商業者の戦略
9週目 流通の事例分析(3)ネット通販の発展
10週目 小売業、小売業態(1)小売業態の定義
11週目 小売業、小売業態(2)小売業の発展経路
12週目 流通の事例分析(4)小売業の発展と技術
13週目 小売ビジネス(1)小売経営と技術((チェーン・オペレーション等)
14週目 小売ビジネス(2)流通でのパワーシフト
15週目 流通の事例分析(5)個別事例研究の報告と検討
16週目 全体の総括と展望、期末レポート試験講評
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
授業で使用する教材・資料等を事前に告知・配付する。それに基づいて毎週課題を出すので、予習として取り組む(毎週180分程度)。
毎回の授業では前半にその日の授業内容を講義し、後半は受講者による課題の取り組みとディスカッションを行う。その日の最後に授業内容に関わる課題を提示するので、それに基づいて復習をすること(毎週60分程度)。
成績評価の方法・基準
期末試験はレポートの作成提出とする。
平常課題、期末レポート試験、ならびに授業への関与度に基づき、総合的に評価する。
履修上の留意点
授業内容の告知・教材・課題レポートなどはCoursePowerを使って行う。
流通の理解を深めるにはマーケティングの基礎的な知識を持つことが望ましい。このためマーケティング関連科目を併せて受講することを勧める。
日常的に接する流通現象に関心を示す姿勢をとることが本授業の理解を促すことになる。
授業の課題やディスカッションに積極的に取り組むことが求められる。
課題に対するフィードバックの方法
授業において回収した課題は、CoursePowerを使って講評・コメントを付して返却・返信する。場合によっては再提出を求める。
テキスト
指定しない。
参考書
高嶋克義『現代商業学(新版)』(有斐閣)2,310円