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2022年度
科目名 地域コミュニティ論 科目コード 1526 単位数 2
担当者名 玉井 航太 開講セメスター 第6セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
本講義では,社会学的観点・心理学的観点からコミュニティというものを考える。また,個人と地域コミュニティの関係性を整理し,その問題点の議論を通して,地域コミュニティの在り方とその再生,構築方法を検討する。そして,修得した知識および技能により、自ら課題を発見し解決する能力を養ってもらう。
到達目標
人間は自分の周りにあるコミュニティと無関係ではいられず,コミュニティに影響を与えたり,与えられたりする存在である。講義と相互の議論を通して,コミュニティをどのように理解し,その中で生きていくかを考える能力の習得,そして,社会と自身の関係性の理解を目指す。また,講義を通し,具体的思考と抽象的思考,論理的思考を養い,グループディスカッションを通し,客観的思考とディスカッション能力を身に付けてもらう。
授業内容
1週目 オリエンテーション・コミュニティとは何か
2週目 地域コミュニティの定義・心理社会的資源
3週目 グループディスカッション(1)(GDの進め方・実践)
4週目 GD講評とコミュニティと地域組織(1)(町内会・自治会)
5週目 コミュニティと地域組織(2)(NPOとその役割)
6週目 グループディスカッション(2)(コミュニティのアソシエーション)
7週目 GD講評と中間レポートのための論文解説
8週目 コミュニティと犯罪・防犯・防災
9週目 コミュニティと公共性(1)(社会保障)
10週目 コミュニティと公共性(2)(公と私)
11週目 グループディスカッション(3)(公共性のあり方)
12週目 GD講評と期末試験レポートのための論文解説
13週目 グループディスカッション(4)(コミュニティにおける個人)
14週目 地域企業とコミュニティの活性化
15週目 コミュニティにおける社会問題解決と個人
16週目 期末レポートの講評
但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行います。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 中間レポート,期末レポートは,授業の内容を踏まえて書いてもらう。そのため,予習については,授業の終わりに次週のキーワードを示すので,そのキーワードについて1時間ほどかけて各自が調べておくこと。授業で使う資料などをオンライン授業ツールに公開するので,授業後にも2時間程度の復習を行い,紹介した事柄を理解すると共に,学んだことに対する自分の考えを整理するようにしておくこと。本講義ではグループディスカッション(GD)を活用して進めていく。GDのテーマも事前に提示するので,そのテーマと関連する事柄について調べ,情報を整理しておくこと。
成績評価の方法・基準
 グループディスカッションへの参加(20%)・中間レポート(40%)・期末レポート(40%)を得点化し,総合的に評価をする。また,授業時での態度や議論への取り組みも判断材料に含める。成績の評価は,授業週である16週の内,11週以上授業に出席した学生を対象とする。レポートの未提出には評価を与えない。
履修上の留意点
 本講義では,授業週である16週の内11週以上授業に出席した学生を評価対象とする。また,2回の遅刻で1回分の欠席とするので注意されたい。出席管理はコメントシートによっておこなうものである。授業に関するお知らせなどは,初回のみCourse Powerから行い,以降はGoogle classroomを用いる。
 コロナ感染状況によっては,Zoomを用いた対面とのハイブリット形式,またはリアルタイム配信で授業を実施し,Google classroomを用いて授業管理をおこなう。そのため,受講生はPCやインターネット通信環境を整備し,オンラインでの受講が可能な状態であることが望ましい。
課題に対するフィードバックの方法
 グループディスカッションについては,実施週の次の週でグループごとに講評をおこない,ディスカッションの問の意図と解き方についての総評をおこなう。レポートは,事前に提示するルーブリック基準に従い採点し,それらに即したコメントを付けてフィードバックする。
テキスト
特になし。必要な講義資料は授業時に配布。
参考書
広井良典(著) コミュニティを問いなおす―つながり・都市・日本社会の未来 筑摩書房