シラバス(詳細)

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2022年度
科目名 労働経済論 科目コード 1411 単位数 2
担当者名 川村 雅則 開講セメスター 第3セメスター 開講年次 2年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
この授業では、各種の労働問題(失業・非正規雇用、長時間・過密労働、男女格差・性差別、ワーキングプアなど)を取り上げ、その背景や解決策(労働政策、労使関係)を考えます。その際、歴史的な視野と国際比較の観点をもった深い理解を心がけます。
集中講義で負担が大きいと思いますので、授業中にグループワークを取り入れ、なおかつ、皆さんの関心が高いと思われる就職活動や若者の雇用を意識して授業を展開します。
到達目標
・わが国の雇用・労働,生活問題の実態を正しくつかみます。その際、統計情報を正しく読み解く力を身につけます。
・問題が起きる背景や問題の解決策について解を探します。歴史的な視野と国際比較の観点を身につけます。
・学んだことを口頭や文書で整理し、他人に伝えられる力を身につけます。
・グループワークに協力して取り組むことができる力を身につけます。
授業内容
1週目 学生アルバイトから考える労働問題
2週目 雇用・失業1(総論)
3週目 雇用・失業2(日本的雇用の解体)
4週目 不安定雇用1(総論)
5週目 不安定雇用2(派遣・請負)
6週目 不安定雇用3(官製ワーキングプア)
7週目 労働時間・労働過程1(長時間・過密労働)
8週目 労働時間・労働過程2(過労死・過労自殺)
9週目 女性労働1(男女雇用機会均等法制定以前)
10週目 女性労働2(制定以後)
11週目 労働法・労働政策1(新型コロナウイルスと労働者)
12週目 労働法・労働政策2(働き方改革)
13週目 メンバーシップ型雇用社会とジョブ型雇用社会1(日本の就職活動)
14週目 メンバーシップ型雇用社会とジョブ型雇用社会2(雇用と賃金)
15週目 メンバーシップ型雇用社会とジョブ型雇用社会3(労使関係)
16週目 まとめ(但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施できなかった場合は、補講授業を行います。)
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
・各週2時間の予習・復習を行うこと。
・予習:次回の授業内容に即して指示された資料を熟読しておくこと。
・復習:各回の授業で学んだこと(レポート課題)をまとめ、提出してもらいます。
成績評価の方法・基準
・成績は、毎回の授業に対するレポート課題で評価します。
履修上の留意点
・遅刻・欠席は厳禁です。
・グループワークなど、授業に積極的に参加してください。
課題に対するフィードバックの方法
・提出されたレポートから幾つかを取り上げ、授業内でコメントします。
テキスト
濱口桂一郎『若者と労働──「入社」の仕組みから解きほぐす』(中央公論新社)、2013年、968円を使います。
参考書
・濱口桂一郎『新しい労働社会』(岩波書店)、2009年、880円
・濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』(岩波書店)、2021年、1122円
・森岡孝二『雇用身分社会』(岩波書店)、2015年、924円