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2022年度
科目名 文化心理学B 科目コード 1523 単位数 3
担当者名 玉井 航太 開講セメスター 第2セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
文化心理学Aに続き,心理学で取り扱われる諸領域や概念を幅広く扱う。特に,差別や偏見,異文化間葛藤などを対人関係やグループダイナミクスといった側面から検討する。それらを通して,多文化社会の在り方とその中でどのように生きていけばよいのかについて考え,国際的視野に立つ異文化コミュニケーション能力・態度を身に付けてもらう。
到達目標
本講義では,文化心理学Aにおける幅広い内容から社会的側面へ深化し,自身と文化の関係性について理解を深めることを目指す。そして,どのように異文化と付き合い,共生していくべきなのかについて考えることが目的である。また,心理学的理論から自分の周囲の事柄について考え,言語化することを通して,論理的思考能力と文章作成能力を身に付けてもらう。
授業内容
1週目 オリエンテーション・文化心理学の理論的基盤と差別の構造
2週目 自己と社会的認知(1)(自尊心)
3週目 自己と社会的認知(2)(対人認知と比較)
4週目 差別(1)(差別とは)及びレポートの書き方について
5週目 集団関係(1)(集団と群集心理)
6週目 集団関係(2)(集団の中の個人)
7週目 集団関係(3)(社会的アイデンティティ)
8週目 異文化を拒絶する心理(1)(内集団バイアス)
9週目 異文化を拒絶する心理(2)(ステレオタイプと偏見)
10週目 集団関係(4)(内集団と外集団のまとめ)
11週目 社会的関係(1)(社会的排除と孤立)
12週目 社会的関係(2)(社会的排除と孤立が社会に与える影響)
13週目 社会的関係(2)(ソーシャルサポート)
14週目 人間における文化の意味
15週目 多文化社会を考える・期末レポート提出
16週目 レポート講評及び多文化社会への変化と問われる能力
但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行います。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 授業後課題,期末レポートは,授業の内容を踏まえて書いてもらう。そのため,授業で使う資料などはGoogle classroom上に公開する。予習については,授業の終わりに次週のキーワードを示すので,そのキーワードについて1時間ほどかけて各自が調べておくこと。授業後に授業後課題があるので,1時間ほどかけて取り組むこと。復習は特に大事であり,紹介した事柄を理解すると共に,次の授業までの一週間の間で1日1時間ほどを使って資料をノートにまとめ,分からないこと,疑問に思ったこと,学んだことに対する自分の考えを整理するようにしておくこと。
成績評価の方法・基準
 授業後課題(50%)・期末レポート(50%)を得点化し,総合的に評価をする。また,授業時での態度や議論への取り組みも判断材料に含める。成績の評価は,授業週である16週の内,11週以上授業に出席した学生を対象とする。レポートの未提出には評価を与えない。
履修上の留意点
 本講義では,授業週である16週の内11週以上授業に出席した学生を評価対象とする。また,2回の遅刻で1回分の欠席とするので注意されたい。出席管理はコメントシートによっておこなうものである。授業に関するお知らせなどは,初回のみCourse Powerから行い,以降はGoogle classroomを用いる。
 コロナ感染状況によっては,Zoomを用いた対面とのハイブリット形式,またはリアルタイム配信で授業を実施し,Google classroomを用いて授業管理をおこなう。そのため,受講生はPCやインターネット通信環境を整備し,オンラインでの受講が可能な状態であることが望ましい。
課題に対するフィードバックの方法
 授業後課題については,実施した次の週で全体的な講評をおこなう。
 レポートは,事前に提示するルーブリック基準に従い採点し,それらに即した総合的なコメントを付けてフィードバックする。また個別にでも採点の内容などについては対応するのでオフィスアワーの時間などを利用して聞きに来ること。また,Google classroomからの質問でも対応する。
テキスト
特になし。必要な講義資料は授業時に配布。
参考書
増田貴彦・山岸俊男 (著) 文化心理学 心がつくる文化、文化がつくる心(上)・(下)培風館