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2022年度
科目名 文化心理学A 科目コード 1522 単位数 3
担当者名 玉井 航太 開講セメスター 第1セメスター 開講年次 1年次
授業の方法 講義 到達目標 実務経験 無 
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
文化とは,特定の社会の人々によって共有される行動様式ないし生活様式であり,私たちの行動や態度に様々な影響を与えている。このような文化的背景がどのように人の行動や態度に影響を与えるのかを学び,国際社会における生活慣習や環境の相違に基づく多様な価値観や世界観の存在を理解してもらう。
到達目標
本講義では,心理学で取り扱われる諸領域や概念を幅広く扱い,その文化的差異の理解を深めることを目指し,1)異文化に興味を持ってもらうこと,2)自国と他国の相違を学び,多様性と異文化の受容性を養ってもらうことを目的とする。また,学んだ考え方や概念,理論などの枠組みから自らの周囲にある事柄を考え,それを言語化することを通し,論理的思考能力や文章作成能力を身に着けてもらう。
授業内容
1週目 オリエンテーション・文化心理学とは何か?
2週目 文化心理学の源流と背景
3週目 文化と人間性(1)(自己観−世界観)
4週目 文化と人間性(2)(知覚の世界)
5週目 文化と人間性(3)(知覚認知と文化差)
6週目 文化と人間性(4)(動機づけ・原因帰属・自己評価)
7週目 文化と人間性(5)(個人主義と集団主義)
8週目 レポートのための文章の書き方
9週目 これまでの振り返りと補足 
10週目 文化と社会(1)(政治)
11週目 文化と社会(2)(法・道徳・規範)
12週目 文化と発達(1)(人間発達と文化のかかわり)
13週目 文化と発達(2)(教育・学校文化・文化的マイノリティー)
14週目 文化と共生(1)(幸福感と文化)
15週目 文化と共生(2)(これからの社会と大学の学び)・期末レポート提出
16週目 レポートの講評及び文化心理学Bへの招待
但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行います。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
 授業後課題,期末レポートは,授業の内容を踏まえて書いてもらう。そのため,授業で使う資料などはGoogle classroom上に公開する。予習については,授業の終わりに次週のキーワードを示すので,そのキーワードについて1時間ほどかけて各自が調べておくこと。授業後に授業後課題があるので,1時間ほどかけて取り組むこと。復習は特に大事であり,紹介した事柄を理解すると共に,次の授業までの一週間の間で1日1時間ほどを使って資料をノートにまとめ,分からないこと,疑問に思ったこと,学んだことに対する自分の考えを整理するようにしておくこと。
成績評価の方法・基準
授業後課題(50%)・期末レポート(50%)を得点化し,総合的に評価をする。また,授業時での態度や議論への取り組みも判断材料に含める。成績の評価は,授業週である16週の内,11週以上授業に出席した学生を対象とする。レポートの未提出には評価を与えない。
履修上の留意点
 本講義では,授業週である16週の内11週以上授業に出席した学生を評価対象とする。また,2回の遅刻で1回分の欠席とするので注意されたい。出席管理はコメントシートによっておこなうものである。授業に関するお知らせなどは,初回のみCourse Powerから行い,以降はGoogle classroomを用いる。
 コロナ感染状況によっては,Zoomを用いた対面とのハイブリット形式,またはリアルタイム配信で授業を実施し,Google classroomを用いて授業管理をおこなう。そのため,受講生はPCやインターネット通信環境を整備し,オンラインでの受講が可能な状態であることが望ましい。通信環境が整わない場合,受講を見送ることを勧める。
課題に対するフィードバックの方法
 授業後課題については,実施した次の週で全体的な講評をおこなう。
レポートは,事前に提示するルーブリック基準に従い採点し,それらに即した総合的なコメントを付けてフィードバックする。また個別にでも採点の内容などについては対応するのでオフィスアワーの時間などを利用して聞きに来ること。また,Google classroomからの質問でも対応する。
テキスト
特になし。必要な講義資料は授業時に配布。
参考書
増田貴彦・山岸俊男 (著) 文化心理学 心がつくる文化、文化がつくる心〈上〉・(下)培風館