シラバス（詳細）

印刷する
2019年度
科目名 コマース研究ゼミナール�� 科目コード 1212 単位数 2
担当者名 元山　啓 開講セメスター 第7セメスター 開講年次 4年次
授業の方法 到達目標 実務経験 　
ナンバリング ※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照
授業のねらい
この演習では、経済学の手法で卒業論文を書くために必要不可欠な基礎理論のレビューを行う。特に、ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎理論を正確に理解するための手法の習得や動学への橋渡しに必要な知識の解説に多くの時間を割きたいと考えている。とりわけ、理論と現実の間に潜在する問題解明に欠かせない諸要因をディテクトすることは重要であり、この演習では、この課題を解決する道筋を自ら発見することをねらいとする。
到達目標
・簡単な経済モデルを構築できる。
・既存の経済理論で現実の問題がどこまで説明可能かを検証できる。
・理論と現実の矛盾の説明に必要な知見を、視点を変えて探索し援用することができる。
授業内容
1週目 経済学のレビュー（１）：経済主体の行動
2週目 経済学のレビュー（２）：部分均衡と一般均衡
3週目 経済学のレビュー（３）：与件、仮定
4週目 経済学のレビュー（４）：制約条件
5週目 経済学のレビュー（５）：均衡、不均衡、最適化
6週目 経済学の基本的手法（１）：静学
7週目 経済学の基本的手法（２）：比較静学
8週目 経済学の基本的手法（３）：動学
9週目 経済モデルのための数学（１）：集合、線型モデルと行列
10週目 経済モデルのための数学（２）：行列代数と投入産出分析
11週目 経済モデルのための数学（３）：成長と指数（対数）関数
12週目 経済モデルのための数学（４）：微分、偏微分、全微分
13週目 経済モデルのための数学（５）：最適化問題
14週目 事例研究（１）：ミクロ・モデル（サーチ理論の有用性など）
15週目 事例研究（２）：マクロ・モデル（IS-MP分析、FTPLなど）
16週目 補足説明：論文の書き方（テーマ、構成、引用と参考のルールなど）
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間
週に最低でも２時間あるいはそれ以上の予習と復習が必要である。
予習：次回の内容に密接に関連する論文等の文献を指示するので、CoursePower上の該当する文献を一読し、要点、不明瞭な点、疑問点などを整理しておくこと。
復習：授業内容を正確に理解できたかどうかを、必ず事後的にノートに整理するなどしてチェックすること。
成績評価の方法・基準
・理解度、応用力、発言力、説得力などを総合的に勘案して成績評価を行う。
履修上の留意点
・成績評価は、全16週のうち11週以上授業に出席した学生を対象に行う。
・何らかの問題意識があり、その問題の解明に経済学の手法が必要であると思われる場合に、有用なゼミである。したがって、そのような問題意識を有する学生に履修を勧める。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
特になし。
※CoursePower上に順次公開する資料および授業の中で指定した論文等を使
用する。
参考書
西村和雄・友田康信『経済学ゼミナール 上級編』(実務教育出版) 3,456円
A.C.チャン・K. ウエインライト, 小田 正雄 他訳『現代経済学の数学基礎〈上〉』(シーエーピー出版) 3,564円