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2019年度

科目名	コマース研究ゼミナールⅠ	科目コード	1209	単位数	2
担当者名	元山　啓	開講セメスター	第4セメスター	開講年次	2年次
授業の方法		到達目標		実務経験
ナンバリング		※DP（ディプロマポリシー）と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ（商学科・観光産業学科）参照

授業のねらい: この演習では、ミクロ経済学の「エッセンス」の理解と論理的思考を修得する。内容は、各回のトピックスを消化することで、基礎理論から応用へと段階的に進むことができるように組み立てられている。また、必要な数学の解説はトピックスに応じて行う。この演習を通して、ミクロ経済学を構成する各論ごとの課題を解決する道筋を自ら発見することをねらいとする。
到達目標: ・経済学の正確な理解に必要な最低限の数学を習得する。
・理論における論理の一貫性と整合性を理解できる。
・道具としての数学の有用性を理解する。
・仮定や与件の含意を理解する。
授業内容: 1週目ガイダンス：①ゼミの進め方、②演習内容（講義計画）について、③予習と復習について
2週目消費者選好理論（１）：集合、ベクトル、基数と序数、選好序列、予算の制約
3週目消費者選好理論（２）：単調関数、微分と導関数
4週目消費者選好理論（３）：効用関数と無差別曲線
5週目消費者選好理論（４）：最適消費行動、スルツキー分解、需要関数、弾力性
6週目企業行動理論（１）：生産関数と等量曲線、費用の制約、双対問題
7週目企業行動理論（２）：短期の最適生産量、費用関数、供給関数、長期費用曲線
8週目企業行動（３）：不完全競争市場（独占、寡占、競争的独占）
9週目市場理論（１）：均衡の安定性、市場の効率性（余剰分析）
10週目市場理論（２）：パレート最適性、市場の失敗
11週目市場理論（３）：政府の失敗
12週目労働・余暇選好理論、消費・貯蓄決定理論（異時点間最適化問題）
13週目情報、不確実性、期待に関する諸理論
14週目標準型ゲーム、展開型ゲーム、ナッシュ均衡、シュタッケルベルグ均衡
15週目分権的市場取引とサーチ行動
16週目総括：ミクロ経済学の体系
準備学修（予習・復習）の具体的な内容及びそれに必要な時間: ・各週２時間の予習・復習を行うこと。
・予習：次回の演習内容について、CoursePower上に公開する要点に沿っ
　て、次回までに不明な点を整理しておくこと。
・復習：毎回の課題に対する解答を次回までに準備すること。
成績評価の方法・基準: ・成績評価は、各回の課題に対する解答の評点平均で行う。
※各回の課題は、理論と数学の複合問題で構成され、点数化が可能な形で出
　題される。解答の形式はペーパーだけではなく口頭発表の場合もある。
履修上の留意点: ・成績評価は、全16週のうち11週以上授業に出席した学生を対象に行う。
・各週の課題に対しては、次週の演習の最初に講評を行う。
・無断欠席は認めない。ただし、正当な理由で、やむを得ず欠席した場合
　は、その旨を事後的に届け出ること。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト: 特になし。
※演習に必要な資料や文献は、順次、CoursePower上に公開するので、指示
　に従って各自プリントアウトし必ず持参すること。
参考書: 荒井一博『ミクロ経済学　第2版（有斐閣アルマ）』（有斐閣）2,916円。