シラバス(詳細)
2019年度 |
科目名 | 東アジア政治思想B | 科目コード | 1532 | 単位数 | 2 |
---|---|---|---|---|---|
担当者名 | 佐藤 千歳 | 開講セメスター | 第4セメスター | 開講年次 | 2年次 |
授業の方法 | 到達目標 | 実務経験 | |||
ナンバリング | ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科・観光産業学科)参照 |
- 授業のねらい
- アジア社会の構造を読み解く手がかりとして、20世紀初頭から現代に至る主要な論者の学説を学びながら、アジア社会が抱える問題や可能性を分析します。
そのうえで、アジア社会との接点を探るフィールドワークを通じ、理論と社会的事象を結びつけるよう試みます。 - 到達目標
- 社会学の理論を手がかりに、日本・韓国・中国の東アジア主要3カ国の課題と展望を考察できるようになること。
異なる社会を客観的に比較する視点を持ち、異なる社会背景を持った他者との共生を肯定的に考えられるようになること。 - 授業内容
- 1週目 10章 ジンメルと社会的相互作用
2週目 相互作用を解体した社会主義革命+ディスカッション
3週目 8章 ハーバーマスと公共空間+ディスカッション
4週目 社会構築主義 11章 シュッツと現象学的社会学
5週目 社会構築主義 バーガー/ルックマン
6週目 フーコーと過剰な権力
7週目 ビッグデータとフーコー的権力+ディスカッション
8週目 16章 ブルデュー、文化資本と文化的再生産
9週目 ソーシャル・キャピタル論の可能性と限界
10週目 身の回りのソーシャル・キャピタリスト+ディスカッション
11週目 17章 構造化論 ギデンズ・ベックと近代化の社会学
12週目 圧縮された近代と日本、韓国、中国+テスト
13週目 調査学習 北海道の共生社会
14週目 調査学習 共生社会の課題
15週目 調査学習 共生のための介入の必要性→調査レポートの作成と提出
16週目 調査学習についてディスカッション。やむを得ず16週までの内容を実施できな かった場合は補講授業 - 準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
- 指定したテキストを事前に通読し、意味が分からない箇所に印をつけてください。重要だと思う箇所にはアンダーラインを引いておいてください。
授業終了後は、テキストや授業の資料を再読し、授業でとりあげた理論を使って身の回りの出来事をどこまで説明できるか、考えてみてください。 - 成績評価の方法・基準
- 授業中の質問やコメントの頻度・ディスカッションへの参加態度(約20%)、テストの成績(約50%)、および調査学習のレポート(約30%)を総合して評価します。
- 履修上の留意点
- 調査学習に参加した履修者のみを成績評価の対象とします。
テキストを完全に理解することよりも、とにかく読んで、疑問点や面白いと思ったことを講義での発表や質問に生かしてください。
テストと課題は、毎回の内容について、評価できる点と改善すべき点を個別に指摘します。 - 課題に対するフィードバックの方法
- テキスト
- 那須寿ら編著『クロニクル社会学』(有斐閣)2268円
東アジア政治思想Aと同じテキストを使います。 - 参考書
- 飯田俊郎、櫻井義秀編著『アンビシャス社会学』(北海道大学出版会)2160円