シラバス(詳細)

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2019年度
科目名 商法基礎 科目コード 1179 単位数 2
担当者名 中元 啓司 開講セメスター 第6セメスター 開講年次 3年次
授業の方法 到達目標 実務経験  
ナンバリング ※DP(ディプロマポリシー)と到達目標の関連性については、カリキュラムマップ(商学科観光産業学科)参照
授業のねらい
経済活動について法律学(商法・会社法)の視点から考察する訓練を行いかつ学生が主体的に勉強することで、法律的に物事を理解し・考える能力を養成することをねらいとします。
到達目標
学生が、将来、社会に出て経済活動を行う際に、商法や会社法について自分の正しい法律的判断を行うための基礎的能力を身に付けることを到達目標とします。
授業内容
1週目 経済活動における商法の役割(民法と商法、商法が適用される場合は?)ー民法から商法へ。
2週目 商人(会社)・商行為・小テスト‐商法が適用される基準となるのは?2週目以降は、順序が変わる事があるので、講義に出席していつも確認する事。
3週目 商号。名板貸人の責任‐商号(や名称)の使用を許した者に責任はあるか?匿名組合の名板貸し責任類似の責任も同じか
4週目 商業使用人(支配人・部・課長部・その他)・表見支配人‐銀行の支店長の責任は?商業登記−名前を貸しただけの取締役の責任は?
5週目 会社の種類(合名会社・合資会社・株式会社・合同会社)‐出資者の責任の違い‐(間接・直接)有限責任と無限責任・小テスト。6週目以降の担当の割り当て等。
6週目 株式会社の設立‐テキスト第3話発起人の開業準備行為。または法人格否認の法理−テキスト第1話
7週目 株主総会‐テキスト第8話株主総会は荒れ模様。テキスト第15話株主総会決議をめぐる訴え
8週目 取締役会‐テキスト第9話届かなかった招集通知
9週目 取締役の忠実義務‐テキスト第10話取締役の競業取引・自己取引
10週目 会社の内部統制・取締役の責任‐テキスト第11話(1)・小テスト
11週目 取締役の監視義務・社外取締役‐テキスト第11話(2)
12週目 役員報酬‐テキスト第13話会社法の報酬規制
13週目 濫用的会社分割‐テキスト第19話会社分割と債権者異議手続き・民法の詐害行為取消権
14週目 企業グループと組織再編‐テキスト第20話合併・事業譲渡等・小テスト
15週目 多重代表訴訟‐テキスト第12話完全子会社の取締役に勝手な事をされたら?
16週目 総合問題。但し、やむを得ず、15週目までの授業内容を実施出来なかった場合は、補講授業を行います。
準備学修(予習・復習)の具体的な内容及びそれに必要な時間
1週目の講義に、テキストを持参して下さい。5週目までは毎回配布するプリントを次週までに読んでおいてください。6週目以降については、テキストを活用して、人数の少ない授業を生かして、参加者に演習の報告者的役割を演じてもらう予定です。講義の中で詳しく説明します。予習で疑問に思ったことをメモしておいて、講義を聴いても分からない時は、質問して下さい。準備のために、次週に何をするかを伝えます。授業内容は順序は変更することがありますので毎回出席して下さい。
成績評価の方法・基準
6週目以降の各担当者の報告や私の質問に対する解答や発言など、授業での積極的自己表現、および小テストやレポートなどの成績・評価点の総合計点数で評価します。
履修上の留意点
下記テキストを購入して、疑問点をメモし、調べる癖をつけて欲しい。5週目までは配布する多数のプリントで理解を深める工夫をしますので、毎回必ず受け取って下さい。6週目以降も必要に応じてプリントを配布します。受講人数が少ないことが予想できるので、演習方式も取り入れた授業になります。受講生の希望により、6週目以降は行う論点の変更や順序が変わることを了解して受講してください。
課題に対するフィードバックの方法
テキスト
高田晴仁=久保田安彦『人間ドラマから会社法入門』日本評論社をテキストに指定します。六法(商法・会社法の最新のものが載っているもの)があると理解が進みます。
参考書
資料(商法・会社法の知識や判例を理解しやすいもの)を配布します。なお、奥島孝康『会社法の基礎−事件に学ぶ会社法入門』(日本評論社、1994年)を読むと、なぜこの社会で商事事件が起こるのかを皆さんは容易に理解できるようになるでしょう。ただいま絶版中なので、図書館で読むか、興味のある人には私が貸与します。